Apple TV (1st) の内蔵 HDD 交換



Apple TV の内蔵 HDD は規格が「Serial ATA」ではなく、その前の規格「Ultra ATA」である。
Serial ATA と Ultra ATA では、コネクタの形状が全く違う。
Ultra ATA の HDD を買おうとすると、今は物凄〜く高い。正直ビックリした。
Serial ATA の HDD に「IDE-SATAアダプタ」を挟む方法もあるが、それはスマートじゃない。
Ultra ATA の HDD は、オークションで落札する事にした。

 

WesternDigital WD3200BEVE
Scorpio Blue 2.5inch 5400rpm 320GB

落札価格:5,000円(中古品)
新品価格:amazon.co.jp(参考)


Apple TV の内蔵 HDD の交換方法は、ネットを探すと色々と出て来る。
私は、以下のサイト(ASCII.jp)を参考にしてみた。

■ 禁断の Hack!内蔵 HDD を交換してみた   http://ascii.jp/elem/000/000/025/25431/
■ バラして発見、搭載 OS は“Apple TV OS”だった!?   http://ascii.jp/elem/000/000/024/24797/


   

Apple TV をひっくり返して、先ずはゴム底を剥がす。
ゴム底は両面テーブ?で付いていて、剥がすとのりが残る。
Apple TV が暖かい(のりが柔らかい)うちに剥がす。
冷えた状態だと、のりが硬くてゴム底も剥がし憎い。
  底蓋の四隅のトルクスネジ(4本)を外す。
手前の 2本は短く、奥の 2本は長い。
トルクスネジは T-10 だが、T-9 のドライバーでも外れた。
奥の 4ヶ所のネジは、内蔵 HDD を固定しているネジで、
そっちのネジは T-9 だった。
  蓋を開けるとこんな感じ・・・
蓋を取っただけで、内蔵 HDD にアクセス出来る。
HDD は底蓋にネジ止めされている。
HDD のコネクターケーブルは簡単に外せる。
  Apple TV の中身はこんな感じ・・・
ボタン電池があるので、いつかは交換が必要に成る。
(画像をクリックすると大きい画像で見れます)
  HDD 固定のトルクスネジ(4本)を外す。
HDD の裏に、粘着性の保護マットが貼ってあった。
一旦剥がして、新しい HDD に再利用して貼る。
 

左:純正 HDD(160GB、SUMSUNG 製)
右:WesternDigital Scorpio Blue 320GB 
2.5inch HDD の大きさをタバコで比較する。

  我が家にある、色々なコネクターやケーブルで繋ぐ。
これでもちゃんと認識しています。



先ずは 320GB の HDD を、Web の言う通り 2つのパーティションに分けてフォーマットする。
1つ目が「Media」、2つ目が「OSBoot」で Apple TV のシステムを入れる場所だ。
Web には、以下の様に書いてあった。

『2つ目のパーティションをクリックし、OSBoot という名前をつけて、サイズを 900MB に設定する。』

所が、900MB(0.9GB)に設定出来ない。OSBoot のサイズは 21.6GB が最小サイズの様だった。
その昔、HDD をパーティションで分ける場合、容量の 10分の1 が最小サイズと言う話しを聞いた事がある。
ディスクのトラックやセクタやプラッタの関係で、パーティションの最小サイズがそれに成るのだろう。
OSBoot に 21.6GB と無駄に大きい容量を食われるが、まあ仕方あるまい。
Media(298.4GB)、OSBoot(21.6GB)、と言う感じに成る。
尚、フォーマットは両方共に「Mac OS 拡張 (ジャーナリング)」でフォーマットします。
つまり、この作業はマックが無いと出来ないと言う話しです。

Apple TV から外した純正 HDD を、以後「マスターHDD」と呼ぶ事にする。
マスターHDD の中身を、新しい 320GB HDD にコピーする訳だが、
システムには不可視ファイル等もあるので、単なるドラック&ドロップのコピーではダメだ。
そんな時は、ディスクユーティリティの「復元」を使う。Time Machine の復元に似た様なものだ。



所が、そこで大問題が発生した。マスターHDD を Mac Pro に繋いだら、Mac Pro が勝手に再起動するのだ。
再起動だけなら良いが、再起動&フリーズでそれ以降の作業が何も出来ない。OS(OSX 10.9)が悪いのか?
Mac Pro には以前使っていた内蔵 HDD(OSX 10.8)も入っているので、そっちでも試してみる。
OSX 10.8 で起動してもダメだった。これは困った・・・

Webを見ると『Mac OS X 10.4.9 をインストールした Macintosh』とあった。
今更 OSX 10.4 のマシンなんて・・・・・、と思ったらあった。ありましたよ。
Power Mac G5 は OSX 10.5 と OSX 10.4 なのだ。古いマシンも残して置くもんだねえ。
Power Mac G5 を起動してマスターHDD を繋いでみると、普通に HDD が認識出来た。助かった・・・
起動したのは OSX 10.5 だったので、OSX 10.4 で再起動する。OSX 10.4 でも無問題である。

 

   
Power Mac G5 Quad 出動!
OSX 10.5 と OSX 10.4 の、どちらでも起動可能である。
まさか、ここで Power Mac G5 が活躍するとは・・・
昔はバリバリのメインマシンでしたけどね。
実に頼りに成る、我が家のサブマシンと言える。


所が、そこで又もや問題が発生した。マスターHDD から 320GB HDD に復元中にエラーが出るのだ。
何度やってもエラーが出て復元が出来ない。もしかして、フォーマットも OSX 10.4 でやらないとダメなのか?
と言う訳で、OSX 10.4 でパーティションを切ってフォーマットをやり直す。
OSBoot(25.19GB)、OSBoot の領域がさっきとは微妙に違うが、まあイイだろう。



復元のやり直し・・・、だが又もや復元中にエラーが出て復元が出来ない。参ったなあ・・・
Web で Apple TV の HDD 交換に付いて更に調べてみると、HDD の復元は OSX 10.5 でするとあった。
更に、マスターHDD の OSBoot をそのまま復元ソースにするのではなく、
ディスクユーティリティで、マスターHDD の OSBoot のイメージディスクを作って、
そのイメージディスクを復元ソースにして復元するとあった。

半信半疑のまま、OSX 10.5 で再起動する。フォーマットも OSX 10.5 でやり直す事にした。
OSBoot(20.11GB)、OSBoot 領域が 20.11GB に減ったが、そんな事はもうどうでも良い。




Web の言う通り、ディスクユーティリティでマスターHDD の OSBoot のイメージディスクを作り、
そのイメージディスクを復元ソースにして復元をする・・・、あっさり復元が出来てしまった。
やっと出来た。物凄く嬉しい!メチャクチャ嬉しい!

極論:Apple TV の OSBoot の復元は、OSX 10.5 でイメージディスクを作って、それで復元する。
  (OSX 10.6 と OSX 10.7 は試していないので判りません。)

 

   

HDD を Apple TV に仮に繋いで、動作確認をする。
ちゃんと Apple TV の画面が出た。
問題は無い様だ。先ずは一安心である。


動作確認を住ませたら、Apple TV を組立てて元に戻す。
復元したのは「OSBoot」だけなので、Media(ビデオデータ)を入れ直さないといけない。
80GB のデータを入れるのに 1時間くらい掛かった。Apple TV は 100Base-T なので遅い。
Apple TV の再大容量が 274.54GB と成っていた。80GB 入れても未だ 194GB も余っている。

以上、Apple TV 320GB の出来上がりである。次は、Apple TV 40GB を 160GB にしようと思っている。
今更だが、Apple TV 160GB はそのままで、Apple TV 40GB を 320GB にすれば良かったんじゃね?



Apple TV (1st) の内蔵 HDD 交換(2014/12/10)


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