我が家の 10Gbps Ethernet 計画 第3弾(最終章)



我が家の 10Gbps Ethernet 計画も、いよいよ第3弾(最終章)です。
そもそも、10Gbps Ethernet にしたいと思ったのは、iMac Pro のイーサネットが 10Gbps で、
1月に買い換えたファイルサーバ(QNAP TS-431X2)が、10Gbps 対応だったからです。
我が家で 10Gbps 対応機器はその 2つしかありませんが、10Gbps で繋いでみたいと思った訳ですよ。
問題は、iMac Pro と QNAP の間には LAN 配線が 15mくらいあって、ケーブル交換が必要に成る。
現在の LANケーブル(CAT5E)を、10Gbps 対応の「CAT6A」に交換しないといけない。
その上、10Gbps 対応のスイッチングハブの値段が高い。2〜3年先かな? と思っていました。

そこに、QNAP で手頃なスイッチングハブを出してくれた。もしかして我が家の為?
QNAP QSW-308-1C(価格:30,929円)、それ迄は QSW-804-4C(価格:65,414円)だった。
1Gbps のスイッチングハブなら 2,000〜3,000円で買えるのが、65,414円ですからね。
10Gbpsポートの数は少ないが、我が家の LAN には十分です。30,929円なら何とか・・・
「我が家の 10Gbps Ethernet 計画」は、そこから始まったのだった。
そして LANケーブルの交換を終えて、遂に 10Gbps Ethernet 計画の最終段階に来た。

   

QNAP QSW-308-1C  
価格:30,929円(amazon.co.jp)
触手:

10G(3ポート)、1G(8ポート)

 

QNAP QSW-804-4C
価格:65,414円(amazon.co.jp)
触手:

10G(8ポート)

10Gビットイーサネットを普及させたい QNAP の気持ちに、私は心を打たれた。
QSW-308-1C は 10G(3ポート)+1G(8ポート)、我が家に 10G(8ポート)なんて必要ありません。
10Gポートは、iMac Pro用と QNAP用の 2ポートあれば十分なのです。
更に 1G(8ポート)もあるなら、ルーター近くの 5ポートハブを無くして、これ 1ヶ所に集約出来る。
QNAPさん、我が家の為に素敵なスイッチングハブを出してくれて、心から感謝します。

だがちょっと待て? 私は元々「NETGEAR」のスイッチングハブが欲しいと思っていたのだ。
以前から「MS510TX-100AJS」か「XS508M-100AJS」のどっちかと考えていた。
今は 10G(2ポート)あれば十分なので、安い方の「MS510TX-100AJS」でイイかなと・・・
もっと安い「GS110MX-100JPS」ってのもあるが電源内蔵じゃない。電源アダプタは嫌いでね。

   

NETGEAR MS510TX-100AJS
価格:37,792円(amazon.co.jp)
触手:

10G(2ポート)、5G(2ポート)
2.5G(2ポート)、1G(4ポート)

 

NETGEAR XS508M-100AJS
価格:63,616円(amazon.co.jp)
触手:

10G(8ポート)

 

NETGEAR GS110MX-100JPS
価格:27,174円(amazon.co.jp)
触手:

10G(2ポート)、1G(8ポート)



QNAP の「QSW-308-1C」と NETGEAR の「MS510TX-100AJS」のポートは以下の通り、

QNAP QSW-308-1C 10G(3ポート)/ 1G(8ポート)

NETGEAR MS510TX-100AJS 

10G(2ポート)/ 5G(2ポート)/ 2.5G(2ポート)/ 1G(4ポート)

10Gポートに「CAT5E」のケーブルで繋いでも、2.5〜5Gbps は出ると言いますからね。
つまり、5G / 2.5Gポートに 10Gbps の「CAT6A」で繋げば、そのまま出る訳です。
繋いでいるスイッチングハブやマックが 1Gbps だと、1Gbps しか出ませんけどね。
繋ぐポートによって、通信スピードを変えられるのも面白い。差額 6,863円の価値は十分にある。
それと、QNAP は 2年保証だが、NETGEAR は「永年保証」なのだ。滅多に壊れないだろうけど・・・
私は QNAP を裏切って、NETGEAR のスイッチングハブ「MS510TX-100AJS」を注文する事にした。


今回注文したのは、NETGEAR のスイッチングハブと、10G SFP+ケーブル(5m)の 2つのみです。
これ迄の第1弾と第2弾で、スイッチングハブを繋ぐ(だけ)に準備をして来ましたからね。
10G SFP+ケーブルは、パンドウイットの LANケーブルよりも高い。使ってみたかったのだよ。
QNAP の 10Gポートが「SFP+」なので、SFP+ケーブルでないと繋げられないし・・・
つまり、QNAP の LANコンセントは「CAT6A」にしなくても良かったのだが、
ファイルサーバは「RJ45」でも「SFP+」でも、両方でも繋げられると言う選択肢が欲しかった。
将来、QNAP の 10Gポートが「RJ45」に成った時には、RJ45 で繋ぐ事も出来る。

   
届いた NETGEAR と SFP+ケーブル(5m)
装飾がなくて、プロ仕様の機器とケーブルって感じだ。
NETGEAR のスイッチングハブは、昔から使ってみたかった。
我が家へようこそ・・・
NETGEAR MS510TX-100AJS
こんなに大きいスイッチングハブは、我が家で初めてだ。
普通はこれの 4分の1サイズでしょう。
ポートが前面にあって、プロ用って感じがするねえ。
10Gtek 10G SFP+ケーブル(5m)
SFP+ケーブルも、我が家では初めてのケーブルだ。
光ファイバーを期待していたが、銅線のケーブルである。
光ファイバーはもっと長距離(10km)とかに使う。
たった 5m ではメリットが殆ど無い。
QNAP に 10G SFP+ケーブルを繋いでみた。
カチッと嵌って、どうやって外すんだ?って感じだ。
それ迄使っていた LANケーブル(1Gbps)は外した。
ポートトラッキングで「1G +1G」にして使っていたが、
今日からは 10Gbps だからね。ご苦労だった・・・

before
お陰様でケーブルを全部外して、一から繋ぎ直す事に成った。

□ 光モデムルーター
   ↓
□ ファイアウォール → Wi-Fi → Hueブリッジ
   ↓
■ NETGEAR
   ↓
□ 各所 LANコンセント、と言う流れで繋ぐ事にする。

取り敢えず、LANケーブルを繋いでみた。
緑のランプと、オレンジのランプがチカチカ光る。
緑とオレンジ(黄)の違いは何なんだ?
マニュアル(PDF)は、ネットからダウンロードだったが、
MS510TX-100AJS の マニュアル は英語だし・・・

10Gポートと 1Gポートは「green」の点滅だが、
5Gポートと 2.5Gポートは「yellow」の点滅である。
5G / 2.5Gポートに 1Gbps を繋ぐと「yellow」の点滅らしい。
つまり、ポートの性能を持て余していると言う事だ。
10Gポートは「RJ45」も「SFP+」も「green」でバッチリだ。
2ポート余っているが、予備ポートも必要である。

after
NETGEAR(10ポート)のお陰で、
スイッチングハブ(5ポート)が不要に成った。
光モデムルーターにも、ファイアウォールにも、Wi-Fi にも、
1Gポートが 4ポートづつあるが、別に使う必要も無い。
TEL と FAX は今迄通り、光モデムルーターに繋いだ。
どうでもイイ機器は、ファイアウォールを通さない。

情報配電盤周りのケーブルを、本気で整理整頓してみたが、
ここ迄が限界だった。これで十分です。

 


繋いでいた既存のケーブルを見たら「CAT6」もあれば「CAT5E」も有った。
カテゴリーもメーカーも判らないケーブルもあった。そんなケーブルは使用禁止とする。
せめて情報配電盤周りの LANケーブルは、全て「CAT6A」のケーブルに統一しようと思った。
以上、我が家の 10Gbps Ethernet 計画の第3弾(最終章)でした。

現在、10ポート中 10Gbps 出るのは 2ポートのみで、8ポートは 1Gbps しか出ません。
繋いでるスイッチイングハブも、マックその他の周辺機器も、全て 1000/100Mbps ですからね。
それでも、遊んでいた 10Gbps(iMac Pro と QNAP)が、本気(10Gbps)で通信出来る様には成った。
iMac Pro から QNAP へのコピーは、メチャクチャ速いです。ビックリしました。
USB 2.0 と USB 3.0 の速さの違い、そんな感じです。でも、スピードは麻薬ですからね。
3日で慣れて、1週間で当たり前に成り、1Gbps は遅くて使えなく成る。
「我が家の 10Gbps Ethernet 計画」に、これ迄に費やした費用は以下の通り・・・

第1弾(QNAP の LANコンセント交換) : 材料費(6,423円)+私の人件費
第2弾(私の部屋の LANコンセント交換) : 材料費(10,962円)+私の人件費
第3弾(スイッチングハブとケーブル購入) : 機器代(40,191円、SFP+ケーブル含む)
合計 : 57,576円+私の人件費(2日)


憧れだった「10Gbps Ethernet」にするのに、思っていたより安く上がったと思います。
1Gビットイーサで満足な人には、それだけの費用を掛けるメリットがあるのか?って感じでしょう。
メリットが有るとか無いとか言うより、単純に私の自己満足ですよ。
でも、1Gbps と 10Gbps の違いは歴然です。QNAP へのコピーが 10倍速いですからね。
USB 3.0(5Gbps)、SATA(6Gbps)、USB 3.1 G2(10Gbps)、Thunderbolt1(10Gbps)
これらのボトルネックに成りません。HDD の SATA(6Gbps)より速いのは嬉しいです。
Thunderbolt2(20Gbps)、Thunderbolt3(40Gbps)はプロ用なので、私には必要ありません。


おとぎ話

1996年、私の初めてのパソコン(Apple PowerMacintosh 7600)の Ethernet は「10BASE-T」だった。
翌年(1997年)に「KYLYN HomePage」を作って公開してみた。
インターネットが普及して、100BASE-T のカードを増設して、通信スピードが 10倍に上がった。
中古のマックを買って、スイッチングハブで繋いで、ファイル共有して遊んでいた。

2001年、新しいマック(PowerMac G4 QS)の Ethernet は「1000BASE-T」だった。
その頃に成るとマックの数も増えて、Ethernet 無しではいられなかった。
無線 LAN も出て来たが、遅くて話しに成らない。やっぱり有線 LAN だなと思った。
2003年、家の半分を建て替えた時に、各所に LANコンセント(CAT5E)を設けた。
PowerMac G5 Quad(2005年)、Mac Pro 8-Core(2010年)、共に 1000BASE-T(2ポート)だった。

時代は「CAT6」→「CAT6A」→「CAT7」、LANケーブルを PF管の中に配線していて良かった。
そして 2018年、iMac Pro の Ethernet は「NBASE-T 10Gb」に成っていた。
22年で 1,000倍速ですか、いよいよ LANケーブル交換の時期が来ましたかね?
2019年、主要な Ethernet だけ 10Gbps Ethernet にしましたとさ。めでたし、めでたし。



我が家の 10Gbps Ethernet 計画 第3弾(最終章)2019.10.26 


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