Mac Pro (Mid 2010) Fusion Drive 化計画(完結編)



Mac Pro を SSD と SSHD で Fusion Drive 化した訳だが、本物の Fusion Drive のスピードが気に成った。
どんなものかと、妹の iMac (Mid 2014) のスピードテストをしてみた。結果は以下の通り・・・、愕然とした。

iMac 21.5inch (Mid 2014)
(1TB Fusion Drive)
  Mac Pro (Mid 2010) SSD
(Samsung 850 EVO Series SSD 250GB)
 

書き込み速度はまあ許せるとして、読み込み速度がメーターを振り切る別次元レベルなのだ。
iMac に負けるとは、何が悪いんだ? ちゃんとした Fusion Drive の構成にしていないからなのか?
喜びが一気に冷めた。Mac Pro が iMac に負けるなど許せない。これは何とかしないと・・・


SSD にはシステムとアプリケーションだけ入れた訳だが、250GB のうち 71.4GB しか使っていない。
折角の高速な SSD を、容量の 30% しか使っていないのは実に勿体ない話しだ。
Fusion Drive にすると、SSD と HDD が一つのドライブに成るので、SSD の容量全体を有効に使える。
これは『ターミナルでコマンド入力は面倒』とか言ってる場合じゃない。やるしかない!


Fusion Drive 化に関して参考に成るサイトは色々とありますが、 私は以下のサイトを参考にしました。
詳細はサイトに載っていますので省きます。それと、先人の皆様方に感謝申し上げます。

噂のFusion Driveを自分のSSD&外付けHDDを使って自家製で構築してみる。
http://tools4hack.santalab.me/howto-mac-homemade-fusion-drive.html


 

diskutil list
diskutil cs create FusionDrive disk0 disk1
diskutil cs list
diskutil coreStorage createVolume CB55CD72-D53B-40EA-B800-BC0B29B322AA jhfs+ MacHD 100%

ターミナルを起動して入力するコマンドは以上の 4つのみ、間違わなければ意外と簡単です。

■ SSD と HDD のディスク番号を調べる
diskutil list


実際にはもっと出ますが、肝心なのは disk0 から disk3 迄なので、この下は省略します。
Fusion Drive にするディスクを 2つ選ぶ。disk0 の SSD と disk1 の HDD で Fusion Drive にしましょう。
画像はモニターをカメラで撮った画像ですけど、読めますよね?


■ SSD と HDD を合体させる
diskutil cs create FusionDrive disk0 disk1

青字の所が合体させるディスク番号で、私の場合は disk0 と disk1 な訳です。
上が結果ですが、恐らく合体成ったのでしょう。読んでも意味が判りません。


■ 作成したストレージの UUID を調べる
diskutil cs list

SSD と HDD が一つに成ったストレージの UUID(識別番号)を調べる。
Logical Volume Group の「CB55CD72-D53B-40EA-B800-BC0B29B322AA」が番号です。


■ ボリュームを作成する
diskutil coreStorage createVolume CB55CD72-D53B-40EA-B800-BC0B29B322AA jhfs+ MacHD 100%


一つに成ったストレージの UUID(識別番号)を、要するに初期化します。青字が私の場合の番号です。
ディスクユーティリティ(GUI)でやる事を、ターミナル(CUI)でやるとこう成るって感じ・・・
パーティションも切れる様ですが、一つのボリューム(100%)でイイでしょう。
と言う訳で、意外と簡単に Fusion Drive が出来上がりました。Fusion Drive 化は以上です。



後はターミナルを終了して「OS X を再インストール」又は「Time Machine バックアップから復元」をします。
私は「Time Machine バックアップから復元」をしましたが、復元に 2時間くらい掛かりました。
そんな時は風呂にでも入って、風呂上がりのビールでも飲みながら、テレビの録画でも見ましょう。
尚、ドライブ名が「MacHD」だったのを「Mac Pro FD」に変更しています。

 

この Mac についての「ストレージ」を見るとこんな感じ・・・
SSD(250GB)と HDD(1TB)のアイコンが消えて「1.25TB Fusion Drive」に成っています。
これで正真正銘、Mac OS X が認識する本物の Fusion Drive に成りました。感慨無量です。

Mac Pro FD
(Fusion Drive)
 slot3: Samsung 850 EVO Series SSD 250GB
 slot1: Western Digital WD Black 1TB HDD 7,200rpm
 Time Machine HD   slot2: Western Digital WD Green IntelliPower 2TB HDD 
Mac Pro SSHD  slot4: Seagate Desktop SSHD 1TB

尚、Fusion Drive は RAID 0(ストライピング)に近い構成なので、バックアップが重要です。
SSD・HDD のどちらかが壊れたら、データの復旧は不可能です。バックアップは必須です。
Fusion Drive を使う時は、Time Machine でバックアップが不可欠かもしれませんね。
それでは早速、Mac Pro の Fusion Drive のスピードテストをしてみましょう。

iMac 21.5inch (Mid 2014)
(1TB Fusion Drive)
  Mac Pro (Mid 2010)
(1.25TB Fusion Drive)
 

むむっ、前と殆ど変わらないんですけど・・・、どう言う事?
古い Mac Pro (Mid 2010) と新しい iMac (Mid 2014) 、Hard Drive Interface の違いの様です。

iMac 21.5inch (Mid 2014)   Hard Drive Interface - 6.0 Gbps Serial ATA (SATA)
Mac Pro (Mid 2010)   Hard Drive Interface - 3.0 Gbps Serial ATA (SATA)

SSD も HDD もインターフェイスは「6.0 Gbps Serial ATA」なんですけどね。
Mac Pro 本体のインターフェイスが「3.0 Gbps Serial ATA」じゃ、出るものも出ません。
2010年モデルと 2014年モデルですからねえ、ここは素直に諦めるしかありませんね。
だが、正真正銘!Mac OS X が認識する本物の Fusion Drive に出来たのは実に嬉しい事です。



Mac Pro (Mid 2010) Fusion Drive 化計画(完結編)2015/01/21 


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