QNAP のメモリ増設計画




我が家のファイルサーバ NAS(QNAP TS-431X2)、そのバックアップ DAS(QNAP TR-004)、
同じ QNAP なので、NAS も DAS も一緒に管理が出来て、実に良い組み合わせと言える。
DAS(QNAP TR-004)は、NAS(QNAP TS-431X2)経由でソフトウエアコントロールしている。
元々 NAS(QNAP TS-431X2)のメモリは 2GB なので、NAS だけなら十分なのだろうが、
DAS の方も NAS 経由で管理すると成ると、流石にメモリが足りなく成る。
時々、空きメモリ低下のアラート(Qboost)が出るので、その度にメモリの最適化をしている。

先日、DAS の HDD を交換して新規バックアップ(コピー)した時だが、 次の日の夕方まで掛かった。
ほぼ丸 2日、ファイルサーバ NAS から USB 3.0 で DAS にコピーし続けていた訳です。
その間、バックアップ状況を確認するだけで、空きメモリ低下のアラートが出てイライラした。
QNAP TS-431X2 + TR-004 で使う場合、メモリ 2GB では足りない事が良く判った。
QNAP TS-431X2 のメモリスロットは 1つ、8GB まで増設可能らしい。メモリ増設は必須だと感じた。

所が、QNAP の純正メモリがアホみたいに高い。4GB(17,550円)8GB(27,380円)なのだ。
メモリスロットが 1つのみで最大 8GB なら、8GB のメモリを入れるしかあるまい。
QNAP ユーザーの先人達は、QNAP の純正メモリを使わず、同等品のメモリで代用しているらしい。
メモリは「DDR3 1600MHz 204PIN SO-DIMM 1.5V」の 8GB である。
その同等品メモリだが、探してみたら大丈夫か?って程に安い。同等品メモリで十分でしょう。

純正メモリ  QNAP 4GB 17,550円  
  QNAP 8GB 27,380円  
       
同等メモリ Crucial 8GB 6,290円 (中国)
  Transcend 8GB 5,980円 (台湾)
  Samsung 8GB 5,590円 (韓国)
  Kingston 8GB 5,540円 (米国)
  SiliconPower 8GB  4,333円 (台湾)


この中では、Crucial か Transcend か Kingston か SiliconPower でしょう。Samsung は?
純正メモリに比べたらどれも激安なので、どのメモリでも大差ないだろうが、Transcend を注文した。
何故なら、QNAPの「TS-431X2」のページの下の方に「オプショナルアクセサリ」があるのだが、
そのメモリ(8GB)を良く見ると、Manufacturer(メーカー): TRANSCEND とあった。だからだ。
因みに、2GB も TRANSCEND で、4GB は APACER とか言うメーカーの様だった。

参考:QNAP Turbo NAS のメモリをアップグレードする

QNAP の分解とメモリ交換に関しては、メーカーサイトのこの辺の情報を参考にする。
TS-431X2」の分解・メモリ交換については、ページの真ん中より少し下にありました。
ネジ(4本)ネジ(4本)ネジ(2本)、そしてメモリを交換って感じだ。
これ迄に私がやって来たマックの分解に比べれば、ハッキリ言って楽勝だね。

   
QNAP TS-431X2
電源を切って、後ろのケーブルを全て外して、
分解の準備完了、いざ分解!
4つのベイ(HDD)を全て抜く。
HDD を抜くと、物凄く軽いただの箱になった。
ケースが金属製でなくプラスチックだからね。
Seagate IronWolf 4TB ×4(RAID 5)
ここでドライブベイの順番を間違えると、
後で色々と面倒な事になるので、注意しましょう。
先ずは、後側のケースのネジ(4本)を外して、
NAS のケースをスライドさせる。
スライドさせないと、ケースは外れない構造の様だ。
90度倒して、ケースを取り外す。
ドライブケージ下のネジ(4本)を外して、
ドライブケージ上のネジ(2本)も外す。
更に、予定外のネジ(2本)も外す必要があった。
ネジ(計 8本)を外すと、ドライブケージが外れる。
そして基盤が見えて来た。

メモリはあそこだ!
なるほど、純正(2GB)は Transcend のメモリだった。
型番は「TS256MSK64V6N」とあった。
(2GB DDR3 1600 SO-DIMM 1Rx8 1.5V)

メモリスロットからメモリを外す。
両脇のラッチ(留め金具)を開くと、勝手に取れる。

左:Transcend 8GB 
右:Transcend 2GB(純正メモリ)
Transcend 8GB
型番は「TS1GSK64V6H」です。
(8GB DDR3 1600 SO-DIMM 2Rx8 1.5V)
メモリスロットに 8GB を斜めに差し込む。
これ、やった事ある人なら判りますよね。
ラップトップのメモリは大抵このタイプです。
メモリを倒すと、ラッチがカチッと嵌る。
これでメモリ交換完了!
no image 後は、分解した逆の順番で組み立てる。
最後に HDD の順番を間違えずに入れれば作業終了!
そして、純正メモリ(2GB)が余る。
作業時間は、写真を撮りながら 26分でした。


次に、QNAP TS-431X2 のシステムステータスで、メモリの容量を確認しましょう。
QNAP を起動して、システムステータスの「ハードウェア情報」で確認する。


合計メモリ:8GB、空きメモリ:7GB、Transcend の 8GB なのも認識している。
ここでメモリが認識されていないとガッカリだが、QNAP にも使えるメモリだって事です。
メモリに問題があれば、QNAP は恐らく起動すらしませんでしたね。
これで、空きメモリ低下のアラート(Qboost)が出る機会も減るでしょう。
そして、QNAPアプリがサクサク動くのが体感で判る。QNAP のメモリ増設は大正解ですね。
QNAPアプリの動きがモタモタすると感じる人は、メモリ増設を強くお勧めします。

白いQNAP(TS-431)の方はメモリ 512MB ですが、基盤に直付けの様で交換は出来ません。
白いQNAP は単独だし、Time Machine サーバだし、メモリ 512MB でも十分でしょう。
メモリスロット式なら、白いQNAP(TS-431)もメモリ増設しますけどね。
以上、QNAP(TS-431X2)のメモリを 8GB に増設しましたって報告です。


QNAP のメモリ増設計画(2020.03.18) 


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