Time Machine で OS のダウンデート



私は以前、Mac OS X 10.8(Mountain Lion)から 10.9(Mavericks)にアップデートしたら、
CAD(VectorWorks)が動かなくて、10.8(Mountain Lion)にダウンデートして戻した事がある。
その時にお世話に成ったのが、マックユーザーなら誰もが知っている「Time Machine」である。

この度、私は Mac OS X 10.9(Mavericks)から 10.10(Yosemite)にアップデートしてみた。
先ずは MacBook Air を 10.10(Yosemite)にアップデートして、特に不具合は無い様だったので、
調子に乗って、仕事で使う Mac Pro の方も 10.10(Yosemite)にアップデートしたのだ。

すると先ず、トラックボールのドライバがサポート外と出た。だが、詳細設定を我慢すれば動かせる。
次にユーザー辞書(KYLYN辞書)が何処かに行ってしまった。10年以上貯め込んだ私の大切な辞書だ。
更に、ことえり補強辞書、強化辞書、和英辞書、英和辞書、ことわざ辞書、全て消えた。
トラックボールだけなら私も我慢するが、私の大切な KYLYN辞書が使えないのは辛い。

これは、Mac OS X 10.10(Yosemite)から 10.9(Mavericks)にダウンデートするしかあるまい。
前回、10.9 から 10.8 へのダウンデートは去年(2013年 12月23日)の出来事だった。
「過去の想い出」を見ながら、OS のダウンデート作業に入る。作業手順をすっかり忘れていた。
なので、この作業は自分の備忘録として、ちゃんと記録に残して置いた方がイイなと思った。
OS ダウンデートの作業手順は以下の通り・・・


   
Optionキーを押しながら Macを起動させる。
するとこんな画面が出る。
どれで起動しますか?って画面だ。
 
アイコンは左から、  
■ Mac Pro HD (10.8) 
■ Mac Pro SSHD
□ Windows
□ 復旧-10.9.1
□ Time Machine HD
□ Recovery-10.10
起動ディスク
起動ディスク
起動ディスク
復旧用 10.9
バックアップ
復旧用 10.10
no image   バックアップ元が「Time Machine HD」で、
バックアップ先が「Mac Pro SSHD」に成る。
起動は「復旧-10.9.1」でしましょう。
恐らく「Recovery-10.10」でも OKです。
  OS X ユーティリティ
起動した 10.9 の OS X ユーティリティで、
「Time Machine バックアップから復元」を選んで進む。
  システムの復元
そのまま進む・・・
  バックアップ済みデータの選択
Time Machine HD しかありませんので、選んで進む。
  バックアップの選択
バックアップ日時と OS のバージョンが出るので、
戻りたいバックアップ日時を選択する。
OS が 10.9 の最新バックアップを選んで進む。
2014年10月17日 17:10:13 10.9.5 (13F34)
約 4時間前の状態に戻る事に成る。
 

インストール先の選択
「Mac Pro SSHD」を選択して、復元ボタンを押す。
Back To The Past(過去)

 

復元中
復元の残り時間が出るが、意外と適当だ。

 

復元中
ファイルを復元中(50.1%)
残り時間:53分

復元時間はトータルで 2時間弱って感じかな?

no image   残り半分の復元中に、風呂に入って来た。
風呂から戻ったら復元を完了して、再起動もしていた。
私がのんびり入浴中に、復元作業ご苦労さま!



とまあこんな感じで、Mac OS X 10.10(Yosemite)から 10.9(Mavericks)にダウンデート出来た。
前回もだったが、今回も完璧なダウンデートだったと言える。Time Machine に大感謝!
以上が、Time Machine を使った Mac OS X のダウングレードの仕方な訳だが、実に簡単です。
10.10(Yosemite)にアップして失敗したと思う人は、ダウンデートをお試しあれ・・・

 


 

おまけ:Mac OS X 10.10(Yosemite)の追加辞書について

10.10(Yosemite)で「ことえり」が廃止され「日本語 IM」という新しい日本語入力エンジンに変わった。
ことえりのユーザ辞書が使えなかったのは、それが理由の様でしたね。
10.9(Mavericks)から 10.10(Yosemite)にアップデートした人は、ライブラリにユーザ辞書が残っています。
「ことえり」のユーザ辞書そのままでは、10.10(Yosemite)の「日本語 IM」では使えないだけです。
Dictionaries の中に「ことえり」で使っていたユーザ辞書があるので、それを追加辞書に再登録すれば OK です。

・システム環境設定のキーボードから、入力ソースを出す。
・入力ソースの一番下に、追加辞書がある。
・ことえりで使っていた辞書を、追加辞書にドラッグ&ドロップする。終了!

 

  
OS X 10.10 (Yosemite)
  システム環境設定
 ↓
キーボード
 ↓
入力ソース
 ↓
追加辞書

 

以上、追加辞書で 10.9(Mavericks)で使っていたユーザ辞書を 10.10(Yosemite)で使う事が出来ます。
所で、10.9(Mavericks)のユーザー辞書って何処にあるんだ?って話しです。
階層的には、Macintosh HD/ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Dictionaries、です。
システム、ユーザ、アプリケーションと同じ階層のライブラリではありませんのでご注意下さい。
所が、システム全体のライブラリは見付かりますが、ユーザの中のライブラリが見付かりませんね。
いつの頃からか、ユーザのライブラリフォルダは「不可視フォルダ」に成りました。

 

   
ライブラリ(不可視フォルダ)

 

Finderメニューの「移動」で、optionキーを押すと、ホームの下に「ライブラリ」が現れます。
ライブラリの中の Dictionaries から必要な辞書をコピーして、10.10(Yosemite)に追加辞書しましょう。
「ことえり」のユーザ辞書を 10.10(Yosemite)に取り込みたい方は、簡単なのでやってみて下さい。

 



Time Machine で OS のダウンデート(2014/10/17)


 マックな出来事に戻る(No.51〜60)