iBook 改造計画 2008



   iBook(16VRAM)
CPU:
G3 700MHz
RAM:
640MB
HDD:
20GB

知り合いに貸し出していた「iBook G3 700MHz」が戻って来た。
戻って来たはイイが、HDD が 20GB しかないので、今のご時世では余り使い物に成らない。
そこで、内臓 HDD を大容量の物に入れ換えようと思った。
所がこの iBook は、マック史上、分解の難しさでは一番と言われているマックなのだ。
だが、そんな事に怯む私ではない。スキルアップの為にも是非やってみたい。


   HITACHI HGST 5400rpm 120GB 5K160 [HTS541612J9AT00]
¥7,999(KITCUT)

先日、『マックのパーツは秋葉館からしか買わない!』と宣言したばかりの私だが、
iBook 用の 2.5inch 120GB HDD は、秋葉館でなく「キットカット」に注文してしまった。
何故なら、秋葉館に 120GB の在庫が無かったからだ。無ければ他で買うしかあるまい。
尚、iBook G3 は 160GB を入れても 137GB 迄しか認識しません。


   注文した 120GB HDD が届いた。
六角ドライバーセットも一緒に注文した。
先ずはバッテリーを外す。分解の基本だね。
10円玉で回せば、ポコッと持ち上がる。
その仕組みは後で判る。
キーボードを外す。誰でも出来る。
外した左側が AirMac のカードスロットだ。
金属カバーのネジ(2本)を外す。
メモリが現れる。512MB を増設済みだ。
ここ迄は、誰でも割と簡単に出来る。
問題はここから先の作業である。
 
キーボードのフィルムケーブル(緑)を外す。
そしてキーボードを本体から取り外す。
左側の白い金属シールを丁寧に剥がす。
これは後で再利用するので大事に保管する。
そして 4ヶ所のネジを外す。
1ヶ所、磁石で蓋をしてあるネジがあった。
磁石もネジも無くさない様にしよう。
トラックパッドのフィルムケーブル(茶)を外す。
これはコネクタではなく、挟まっているだけなので、
ロックを外して抜くって感じだ。
ひっくり返して底のゴム足(3個)を外す。
バッテリー部分のゴム足は、そのまま放置・・・
ゴム足は精密ドライバーでこじ開ける。
その後、ゴム足の下のネジ(3本)を外す。
一緒に金属パーツも取れる。
3ヶ所のネジが三角形に残ってますねえ。
この 3本は六角レンチでネジを外す。
私は注文した六角ドライバーで外したけど・・・
液晶ヒンジ側のネジ(2本)が長い。
と言うか、中央側の 1本が短い。忘れない様に!
って言うか、忘れないよね。
バッテリーコネクタの両脇のネジ(2本)を外す。
いよいよこれで、裏蓋を外す準備が出来た。
秘密兵器?を作る。
要らなく成った薄いカードを 2mm 幅に切る。
私はアマゾンカードの使い古しを使った。
秘密兵器をバッテリー脇の留め付け爪に通す。
3mm 幅に切ると入らない。
秘密兵器の両端を引っ張って、そこの付け爪を外す。
秘密兵器の仕事は以上!
裏蓋外周りの付け爪を 1ヶ所づつ外す。
外した所にカードを挟むと、再び嵌る事は無い。
アマゾンカードの残りはそんな事にも使える。
液晶ヒンジ側もカードを挟みながら付け爪を外す。
カードと精密ドライバ(−)を上手く使うと良い。
2枚目のアマゾンカードの登場である。
液晶ヒンジの反対側も同様に付け爪を外す。
外して行くうちに、段々と外すのに慣れて来る。
アマゾンカードも大活躍って感じだ。
1枚目は、ずーっとあのままだし・・・
3つの角が外れれば、最後の角は楽勝だ。
そして底蓋を外す。と言うか外れる。
今回の分解作業の中で一番大変だったのが、
この「底蓋外し」だった様な気がする。
コツを掴んだ頃には、爪外しは終了だしねえ。
バッテリーを外す時に、持ち上がるバネを外す。
このバネでバッテリーを押し上げている。
バネにグリスが塗ってあってペタペタするので、
手で取らずに、ピンセットを使った方が良い。
底側の大小 4個のネジを外す。
今迄、ネジは何個外したのかな?
外したネジの順番と大きさは整理して置きましょう。
整理して置かないと、後で組立てるのは無理です。
CD の強制イジェクトボタンにピンを挿して出す。
これはゼムクリップを真っ直ぐにした物で、
PM7600 時代から使っている強制イジェクトピンだ。
我が家ではクアッド意外の全てのマックが、
この強制イジェクトピンのお世話に成っている。
CD トレイを引き出してネジ(2個)を外す。
写真右上のネジが隠れて見えないが、
そこは細い精密ドライバでないとネジを外せない。
いよいよパームレストを外す訳だが、
底蓋と同様にバッテリー部分から外してみた。
底蓋に比べると、パキパキ割りと簡単に外せた。
撮影用にドライバーでパームレストを浮かしてます。
こんな太いドライバーは使いません。
パームレストにはケーブルが 2本付いているので、
いきなりは外せない。コネクタを外してからだ。
ケーブルの黒い部分が両面テープに成っている。
後で同じ場所に貼り直すので、丁寧に剥がす。
もう 1ヶ所、クーラー左側の青いコネクタを外す。
ジャーン!
裏蓋とパームレストを外した状態である。
更に、金属シールド板を固定しているネジを外す。
ネジは大(5本)、小(7本)と意外に多い。
大の 1本だけビスの長さが短い。
後で組立てる時に、忘れない様に注意しましょう。
この状態だと、液晶部分の方が重かったりする。
なんか妙な感じだ・・・
シールド板に貼ってある黄色いテープを剥がす。
銀色の金属テープもあるので、それも剥がす。
テープは後で貼り直すので、丁寧に剥がしましょう。
全部でなく、途中まで剥がせば OK!
上の写真では全体の位置関係が判り難いので、
元の正しい位置?に戻しましょう。
シールド板をガバッと外したい所だが、外せない。
液晶側に立て掛ける。理由は分解すれば判る。
ここでやっと HDD が姿を現した。
と言うより、ここ迄しないと HDD に辿り着けない。
なるほどマック史上最強?だけの事はある。
iBook の内部構造は、この様に成っている。
パームレストの左側の手が熱く成るのは、
そこに HDD があるからだと改めて納得する。
滅多に見れない姿なので、ここで一服・・・
←画像をクリックすると拡大します。
INTERMISSION
煙草を 1本吸った所で再開しよう!
HDD に付いている黒いテープを剥がすと共に、
黒いケーブルのコネクタも外す。
このテープも後で貼り直すので、丁寧に剥がす。
HDD 脇のコネクタ(下)を外す。
更に HDD のコネクタも外して、HDD を取り出す。
HDD 両脇の穴だらけの金属パーツを外す。
これは HDD に嵌っているだけだ。
黒いゴムは、HDD に対する振動吸収材らしい。
HDD 両脇に付いている黒いネジ(4本)を外す。
そして新しい HDD の方にネジを付け替える。
このネジは六角レンチで外す。
私は六角ドライバーだけど・・・
HDD 裏側の保護シートを剥がす。
これも再利用するので、両面テープを丁寧に剥がす。
六角ドライバーは、撮影用に挟んだだけです。
左:IBM Travelstar 20GB 4200rpm
右:HITACHI HGST 120GB 5400rpm

新しい HDD は容量だけでなく回転数も速い。
読み書きが速く成ると言う訳だ。

外したパーツ(ネジ類)は以下の通り・・・
・ネジ(小)
13本
・ネジ(大)
16本
・ネジ(大+金属パーツ) 
3組
・ゴム足
3個
・磁石のネジ蓋
1個
・バネ
2個
・HDD 固定用ネジ
4本
iBook を分解した時の全体風景・・・
机の上に敷いたのは、単なるバスタオルです。
尚、ネジ類は別の机に綺麗に並べてます。
iBook はこんな感じ・・・
これが予告でアップした画像ですねえ。


さて、ここ迄は分解作業であり、この後に HDD を交換したら組立て作業がある。
組立ては分解の逆の手順で、ネジやパーツを取付けて行けば良い。
組立て作業の写真は撮っていないので、省略させて頂く。
ここ迄の完璧に近い分解作業をご覧頂ければ、組立て作業の方も想像が付くでしょう。
組立て作業の方は、参考書を見る迄もなくアッと言う間に済んだ。ネジ 1本も余らない。
『オレ様って意外に出来る男なんじゃない?』バキッ!/(>_<;)
分解・交換・組立ての作業時間は、本を見ながら、写真を撮りながらで約 3時間だった。
2回目なら、半分の 1時間半で HDD 交換が出来そうな気がする。


   参考文献
はぐれ Mac Fan 改造派 2(MYCOM MOOK)
定価:¥1,800(税別)

iBook の HDD 交換で参考にした本だ。お陰様で無事に HDD 交換が出来ました。
はぐれ Mac Fan 改造派」は 1と 2を持っているが、今は 3も出ている様だ。
参考書も見ずに分解をするのは、単なる無謀としか言えません。




HDD の交換作業は、HDD を交換しただけでは終わらない。
入れ換えした HDD の動作確認がある。動かなければ初期不良で返品だからね。
OS のインストールやら、ソフトのインストールやら、やる事は未だある。
iBook に Mac OS X 10.5(Leopard)を入れようとしたが、動作環境的に無理だった。
仕方がないので、Mac OS X 10.4(Tiger)で我慢するとしよう。
10.4 の動作環境が「G3 600MHz 以上」と成っていたので、やはり 10.4 が限界の様だ。


    モニターに分解した iBook の画像・・・
そして隣に組立てた iBook・・・
それが 10.4(Tiger)で起動しております。
写真右下の本が、お世話に成った参考書だ。

iBook G3 700MHz / 12.1"/ 120GB HDD / 640MB RAM / ComboDrive
Mac OS X 10.4.11(Tiger)


iBook ユーザーで、HDD の容量不足で 10.4 にアップ出来ない人も多いんじゃないかな?
「at my own risk」で HDD を交換すれば、快適な iBook に生まれ変わりますよ。
世の iBook ユーザーは、気合いを入れて内臓 HDD の交換にチャレンジするべし!
甘く考えてやると、痛い目に遭いますけどね・・・

近所の悪友(畑中光くん)は「iBook G3 600MHz 14inch」を持ってましたなあ。
彼は iBook を持ち歩く時に、いつも外付け HDD も一緒に持ち歩いている。
内臓 HDD の容量が目一杯だからだ。私に出来て、彼に出来ない訳がないと思うのだが・・・
次は、彼が『iBook の HDD を交換した!』って報告を期待しております。




iBook 改造計画 2008(2008.04.19) 


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