これは2月の「MACWORLD Expo/Tokyo'99」で、
アミュレットのブースで買って来た「PowerPC Linux Release 4」のCD-ROMである。
この時はHDDのUNIXフォーマットまでは何とか出来たのだが、
肝心のLinux本体のインストールが出来なかったのだ。
インストール・マニュアルもなく、英語の「README」を見ても何じゃこりゃあ?
訳の解らない「UNIXコマンド」とも格闘したが、見事に打ちのめされてしまった。
以前「BeOS」を割と簡単にインストール出来た事で、自分を過信していた様だ。
自分の未熟さをヒシヒシと感じ、ちょっとショックを受けた時期でもある。
松田光一著 日経BP社 定価(本体3,200円 + 税)
先日、10/1発売のこの本を買って来た。
『最新版 LinuxPPC 1999、これ一冊で今すぐ始められます』
そんな事を言われてしまっては、これを買わずにはいられまい・・・
リーナスさんが作ったユニックスで「リナックス」・・・、単純明快である。
以前、彼のテレビインタビューを見た事があるが、なかなか素朴な人であった。
実に人の良さそうな感じがして、とても好感が持てた。
彼の人間性が世界のハッカー達の気持ちを動かし、現在の「Linux」になったのが頷けた。
さて「Linux PPC」は何処に入れよう?
やはり内臓HDDよりは、外付けHDDの「IBM Ultrastar 4.5GB」だろう・・・
現在それは1.2GBと3.1GBの2つのパーティションに切っている。
『Linux 用には700MBのパーティションを割り当てる事にしましょう』と本にあった。
それを、swap(50MB)とroot(650MB)の、2つのパーティションに分ける。
元々あったMac用の2つと合わせて、4つのパーティションに分けなければならない。
Mac用1 | 1.2GB | HFS+
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Mac用2 | 2.4GB | HFS+
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Linux用1 | 50MB | HFS
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Linux用2 | 650MB | HFS
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そこで、パーティション編集を「B's Crew」でやる事にした。
そして、約40分のパーティション編集時間を要した。結構時間が掛るものだ・・・
今度はLinux 用に確保したパーティションを、マックの「HFSフォーマット」から、
Linux の「A/UXフォーマット」にしなければならない。
「pdisk」と言うツールで、対話式に「UNIXコマンド」を打ち込んで行くのだが、
使うコマンドは「L」「e」「p」「d」「c」「w」「q」の7種類である。
ゆっくり慎重にやれば、間違う事はそんなにない。
お暇な方は左のボタンを押して、対話式の打ち込みテキストをご覧頂きたい。
インストーラーには「XLIインストーラー」と「ReadHatインストーラー」の二つがある。
これは「Linux PPC 1999」から新規採用された「XLIインストーラー」の画面だ。
「XLIインストーラー」は洗練されて、実に分かりやすいインターフェースである。
「ReadHatインストーラー」は昔から使われて来たもので、若干分かりにくい。
私が以前インストール出来なかったのが「ReadHatインストーラー」である。
私は迷う事なく「XLIインストーラー」でインストールする事にした。
インストールガイドを読んで行くと・・・
『ディスク容量は、デフォルトのもので約350MB、全てを選択すると約1GBになります。』
何?1GB?650MBじゃないの? それを早く言って欲しいよな〜って感じだ。
今更1GBに切り直す元気もなく、デフォルトの350MBをインストールする事にした。
インストールを無事に終え、いざ起動! だが起動出来ない・・・
「Mac OS」と「Linux PPC」のブート画面で、設定を直す必要があったのだ。
いざ再起動! そして出て来た画面がこれ「GNOME」である。
Windows風のデスクトップが、ちょっぴり頂けない・・・
「Linux PPC 1999」では、この「GNOME」がデフォルトのデスクトップ環境なのだ。
それ以前は「KDE」というデスクトップ環境がデフォルトだったらしい。
他にも「Enlightenment」「WindowMaker」「fvwm」と言った環境があるらしいが、
しばらくの間、慣れるまではこの「GNOME」のデスクトップで遊ぶ事にしよう。
本を見ながら5時間の作業だったが、やはり日本語の解説があると実に楽である。
皆さんにも是非「Linux」を体験して頂きたいものだ。
改めて「Mac OS」を使ってみると、あ〜何て使い易いんだろう・・・
やっぱりマックが一番!だな〜と感じた(笑)。
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