中古の「PowerMacintosh 9600/300」を購入したのが、2002年 12月だった。 その当時、やろうと思って出来なかった事がある。「内蔵 MO」だ。 だが、久々にネットオークションに参加し、目的外だった MO を見つけてしまった。 1年 3ヶ月前は、中古でも¥17,000 はしていたコレが、今ではその半値と言った感じだ。 久々のツーショット!我が家のツインタワーだ。
そのままの PM9600 では、スペック的に使い物に成らない。
CPU を変え、Ultra Wide SCSI カードを入れ、ハードディスクを増設し、
ビデオカードと USB カードと 100Base-TX カードも入れて、最初の武装化が完了した。
近頃は MO を使う事も殆ど無くなり、別に MO は入れなくてもイイかなとも思っていた。
と言うか、MO を内蔵する事など、すっかり忘れていた。
我が家の MO は、PM7600 に内蔵してある 230MB の MO しかない。
当時、640MB の MO は高く、230MB の MO しか買えなかったのだ。
当然だが、その MO では 640MB の MO を読めないし、書けない。
メディアを読み書きするデバイスの一つとして、やはり 640MB の MO は必要だろう。
yano MO640i-FX TypeM
¥8,250(落札価格)
中古なので、それ也の使用感はあるが、今では販売終了のパーツなので仕方がない。
MO と言えば、やっぱり「yano」だろう。PM7600 の MO もヤノだ。
ドライブ自体は、オリンパス以外何処でも一緒の富士通製(オーバーライト対応)だが、
ヤノは自社製のフォーマットソフト「SCSI Device Pro」がイイ。
ハードディスクのフォーマットは「B's Crew」を使っているが、
MO に関してだけは「SCSI Device Pro」を使ってフォーマットしている。
さて、そこである問題が生じる。MO を PM9600 の何処に入れるかだ。
PM9600 には 4つのハードディスクが入っている。何を PM9600 から外すかだ。
速い「Seagate Cheetah と IBM Ultrastar の RAID」と、熱い「Quantum ATLAS 10K」
誰がどう考えても、ATLAS 10K を外すしかあるまい。
ATLAS 10K には、G4 Cube と共にオブジェにでも成って貰うとしよう。
36.4GB 10,000rpm 80pin
おつかれさま!
ATLAS 10K が外され、歯抜けの状態だ。
やはり、FD、CD、その下に MO だろう。
MO の下に RAID の HDD が 2つある。
MO のセッティング完了。
未だ歯抜け状態だ。
このままでは実に間抜けだ。
シールド版が無いが、まあイイだろう。
どうせベゼルで見えなくなるし・・・
後ろの配線を繋ぎ、フロントベゼルを嵌める。
はい、出来上がり。実に簡単だ。
フロントベゼルの日焼け具合が少々違う。
MO のベゼルだけ、他よりも奇麗なのだ。
日焼けと言うよりタバコのヤニか?
まあそのうち馴染むだろう・・・
PM9600 のお口が 3つに増えて、何だか品の無いにぎやかな顔立ちに成った。
G4 の方は爽やかな顔立ちでイイねえ。品があるねえ。
この爽やかな G4 に内蔵 MO を付けるなんて、以ての外だ!
G4 は別にイイとして、PM9600 のスペックは以下の様に変わった。
・Power Macintosh 9600 / G3 500MHz / 18.2GB(RAID)+4.5GB HDD / 320MB RAM
Monitor:
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EIZO FlexScan E57T(No.2) |
CPU Card:
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BUFFALO HG3-PM500 |
Video Card:
|
ATI Xclaim VR 128 (16MB)+Xclaim TV |
Ultra Wide SCSI Card:
|
ATTO Express PCI UL2D(Ultra80) |
Internal UWS HDD:
|
Seagate Cheetah 18XL 9.1GB 10,000rpm 68pin |
Internal UWS HDD:
|
IBM Ultrastar 18LZX 9.1GB 10,000rpm 68pin |
Internal HDD:
|
IBM Deskstar 4.5GB 7,200rpm 50pin |
Internal MO:
|
yano MO640i-FX TypeM |
100BASE-TX LAN Card:
|
GREENHOUSE GH-ELM100R |
USB Card:
|
Century PU2 |
Mouse:
|
KENSINGTON ThinkingMouse |
PM9600 から ATLAS 10K を外したのは非常に残念な事だが、
サブマシンとしては、コレでも必要十分なマシンスッペクである。
ATLAS 10K の気になる音と熱に対しても、悩まされずに済むし・・・
参考までに、MO のベンチテストは以下の様な結果だった。
Seagate+IBM RAID
18.2GB 10,000rpm 68pin |
IBM Deskstar
4.5GB 7,200rpm 50pin |
yano MO640i-FX
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データ転送レート |
80MB/秒
|
20MB/秒
|
20MB/秒
|
シーケンシャルリード |
60,555 KB/秒
|
8,564 KB/秒
|
1,289 KB/秒
|
シーケンシャルライト |
35,307 KB/秒
|
9,600 KB/秒
|
644 KB/秒
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トランザクションリード |
1,042 回/秒
|
2,331 回/秒
|
181 回/秒
|
トランザクションライト |
2,336 回/秒
|
2,832 回/秒
|
431 回/秒
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平均シークタイム |
11.51 ms
|
12.81 ms
|
46.81 ms
|
別に期待はしていなかったが、HDD とは比べ物に成らない遅さだ。
MO のスピードなんて、まあこんなもんだろうが・・・
だが、640MB の MO を読み書き出来ると言うだけでも、PM9600 の存在価値は大きい。
G4 でも PM7600 でも出来ない事を、PM9600 だけが出来るのだから・・・
と言う訳で、これにて PowerMac 9600 武装化計画を「完結」とする。
The Computer for the rest of us
(専門家以外のためのコンピュータ)
PowerMac 9600 武装化計画 完結編(2004.03.05)