PowerMac 9600 サーバ化計画




殆ど使わなく成った「Power Macintosh 9600」を、ファイルサーバとして使おうと考えた。
色々と試し、どうやら我が家のファイルサーバとして上手く運用出来そうな感じである。
だが問題が一つ・・・
「100Base-TX LAN Card」は入っているものの、それは「OS 9 専用」のカードの為、
OS X で起動すると、内蔵の「10Base-T」しか使えないのだ。
そこで「ギガビット・イーサネット・カード」を増設する事にした。
PM9600 は PCI スロットが 6つもあって助かる。同じ筐体でも PM8600 は 3つしかないからね。



mathey MPNET-01GB(¥3,130)

このカードは OS 9 にも OS X にも対応している。なかなか優秀なカードだ。
PM9600 は勿論、PM7600 の OS 9 環境でも、ギガビットが使えるって事だ。
さて、ギガビット・イーサネット・カードは入れたものの、
ルーターもスイッチングハブも、全て「100Base-T」だったりする。
今の環境では、残念ながらギガビット(1,000Mbps)の恩恵は受けれない。
PowerMac G4 だけは元々 1,000Base-T(ギガビット・イーサネット)を内蔵している。
近い将来、ギガビットのネットワーク環境を構築したいものだ。

ここ一週間ほど、24時間 365日稼働のサーバマシン(PM9600)と、就寝を共にして来た。
ハッキリ言って、もう我慢の限界である・・・
夜中に目を覚ますと、冷却ファンの「音」が気に成って仕方がないのだ。
やっぱり何処か他の場所へ移設する事にしよう・・・



と言う訳で、コピー機の脇(トレーの下の空きスペース)に持って来た。
増築工事の時に、コピー機の所にもネットワークコンセントを設けていたのだ。
ファックス・コピー複合機を、ネットワーク・プリンターとして使う事を考えての事だった。
我が家には、7ヶ所にネットワークコンセント(1,000Base-T)がある。
無線 LAN だと、それが 54Mbps ですからねえ・・・、全くお話しに成らない。

PM9600 はメンテナンスが楽な様に、キャスター付きの台に乗せてみた。
この「キャスター付き台」は、近くのホームセンターで¥1,870 で買って来た物だ。
自分で作ろうと思って材料を買いに行ったら、安くて丁度イイのがあったのでソレを買って来た。
私が作るより、遥かに頑丈に出来ている。それが¥1,870 とは安い。

設定を済ませたサーバには、モニターもキーボードも必要ない。
必要なのは、電源とネットワーク配線だけだ。お陰で実にスッキリしている。
トラブルが起これば、話しは別だが・・・
そもそもトラブルが起きない様に、OS 9 ではなく UNIX(OS X)にしたのだ。
コレでダメなら「Mac OS X Server」にするしかあるまい・・・



さて問題なのは、我が家の「情報配電盤」の方である。
電話の端子盤と、ADSL モデム内蔵ルーターと、電源(コンセント)が入っているのだが、
ハッキリ言って私の設計ミスと言うか、監督ミスと言うか、監理ミスと言うか、スペースが小さい。
電気屋さんと相談して、このサイズのボックスにしたのだが、もうチョット大きい方が良かった。
スイッチングハブを入れると、配線がゴチャゴチャして扉が閉まらないのだ。
仕方がないので扉は半開きなうえ、スイッチングハブは扉の外にマグネットでペタって感じだ。
扉が鉄で良かったと思う。ハブの電源コードも情けない状態だ・・・



何はともあれ、私の机は PowerMac G4 とダブル画面だけと成り、スッキリ広々とした。
モニター(ナナオ 3号)の上に置いていた空気清浄機も、下に下ろしてあげた。
マック(PowerMac G4)に、タバコの煙は吸わせない・・・、って感じだ。

G4 の増設ビデオカード(ATI RADEON PCI )が壊れて、ダブル画面に出来なかったが、
PM9600 の増設ビデオカード(ATI Xclaim VR 128)を外して、試しに G4 に入れてみたら使えた。
ラッキー!
だが、古いビデオカードなので、ディープスリープには対応しておらず、
「スリープ」でファンが止まらなかった。「システム終了」をすれば当然ファンは止まる。
OS X を使ってからは「スリープ」が終了だったのに、近頃は「システム終了」で終了している。
やはり「ATI RADEON PCI 」以降のビデオカードを入れるしか無い様だ。
実は、オークションで 3回取り損ねている。私も少々疲れて来た・・・
出品者の希望落札価格を入れて、一発入札&落札でもしようかと考えている。
まあ、PM9600 のサーバ化計画とは関係の無い話しだが・・・



さて、PM9600 のサーバ化計画には、もう一つやらなければ成らない「設備」が残っている。
UPS(無停電電源装置)である。
正式には「Uninterruptible Power Supply」と言う。
メインマシン(G4)には 1,000W の UPS がある。机の下にこんな風に置いてある。
PM9600 が無くなったので、1,000W も容量は必要無いのだが、大は小を兼ねる。
容量が大きければ、バッテリー駆動時間が延びるからね。

先日、雷で停電になった時も、この UPS は大活躍だった。本当にコレには感謝している。
その時は夜だったので、我が家の「非常用照明」も大活躍だった。
普段は必要の無い物でも、いざという時には素晴らしい機能を発揮してくれる。
停電の時の非常用照明は、うちの家族にも大好評を得た。
ご近所は停電で真っ暗なのに、我が家は非常用照明のお陰で真っ暗には成らない。
ブレーカーが落ちても同じだ。非常用照明が点灯する。ムフフフ・・・

やはり、サーバ(PM9600)にも 500W 程度の UPS が欲しい。と言うより必要だ。
停電の時に、サーバとルーターとスイッチングハブの電力を供給する必要がある。
停電ごときでサーバとの接続が切れたのでは、ネットワークでの作業は出来ない。
突然の停電に対し、速やかにファイルを保存し、安全にマシンを終了させる。それが目的である。
UPS を設置する事によって、初めてサーバと呼ぶ事も出来るだろう。
近々「APC Smart-UPS 500」が届く予定であ〜る。



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PowerMac 9600 サーバ化計画 (2005.01.23) 


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