住宅用火災警報器



消防法が改正され「住宅用火災警報器」の設置が義務づけられた。

・平成 16年 6月 2日公布(法律第 65号)
・平成 16年 10月 27日公布(政令第 324号・第 325号)
・平成 16年 11月 26日公布(総務省令第 138号)

新法令は新築・既存を問わず、住宅用火災警報器の設置が義務づけられている。
新築住宅に関しては、全国一律に平成 18年 6月 1日から既に設置義務が施行されており、
既存住宅は、平成 20年 6月 1日〜平成 23年 6月 1日(各市町村条例による)までに設置って事だ。


先日、5年くらい前に住宅を建てたお客さんから、その件について問い合せがあった。
既存住宅は、確か平成 23年だか 25年迄に取付ければ良かった筈だが・・・
いい加減な事を言ってはいけないので、資料を見ながらご説明申し上げた。

・既存建物の場合は、平成 23年 6月1日まで取付ければ大丈夫ですね。
・取付ける場所は、就寝する部屋(寝室)と階段室が対象です。
・台所に関しては、義務ではなく推奨しているだけです。
・寝ている時に火事に気付かず、逃げ遅れるケースが多い様ですよ。
・電池式の火災警報器は、1ヶ所¥6,000 くらいだったと思います。
・台所は熱感知で、他は煙感知の警報器が一般的ですね。
・電池式なら配線工事も無くて、警報器の取付けは割と簡単ですよ。

そんな説明をした後に、我が家(伊藤家)に火災警報器は付いているのかと尋ねられた。
むむっ、我が家にソレは・・・、付けていない。orz
お客さんに勧めておきながら、自分は付けていないとは・・・、ちょっと恥ずかしかった。
これは早速、我が家に「住宅用火災警報器」を取付けるしかあるまい。





消防法に合わせて我が家の警報器の設置箇所を出すと、寝室(4ヶ所)階段(2ヶ所)で計 6ヶ所と成る。
台所も入れると 7ヶ所、客間も寝室に入れれば 8ヶ所と成るが、先ずは 4ヶ所くらいでイイだろう。
寝室(2ヶ所)階段(1ヶ所)台所(1ヶ所)の計 4ヶ所に取付ける事にした。

寝室  
  National けむり当番(電池式)SH18455K  ¥6,720(定価)
台所
National ねつ当番(電池式)SH18155K  ¥6,300(定価)
階段
National けむり当番(電池式)SH18345
(音声警報付き、壁掛型)
¥9,975(定価)

「けむり当番・ねつ当番」に関して、詳しくは「松下電工」のサイトをご覧あれ・・・
台所の警報器は義務では無いが「熱感知」の警報器も使ってみたかった。それだけだ。
音声警報付きのタイプは高いし義務でも何でも無いが、コレもちょっと使ってみたかった。
どうせ付けるなら、色々なタイプを試してみたい訳だよ・・・

火災警報器をアマゾンで買おうとしたら、4つで¥27,580(7%OFF)だった。売れないのか余り安くない。
ホームセンターでも売ってはいたが、音声警報付きが売っていなかった。私はどうしてもソレが欲しい!
わがままな私は、知り合いの電気工事屋さんに警報器だけを発注する事にした。
火災警報器の取付けは自分でも出来るだろう。ビスで固定するだけだ。任せなさい!
そして警報器が来た。だが請求書の方は来ていない。まあ、ホームセンターよりは安いだろう。


  ・煙感知火災警報器(2個)
・熱感知火災警報器(1個)
・音声警報付き煙感知火災警報器(1個)


※ パッケージが如何にも業務用って感じだ。
 
煙感知警報器(寝室・天井)
「ピー、ピー、ピー」
動作確認 OK!
 
熱感知警報器(台所・天井)
「ピー、ピー、ピー」
動作確認 OK!
 
音声警報付き煙感知警報器(階段室・壁)
「ウ〜、ウ〜、火事です。火事です。」
これは面白い・・・、 動作確認 OK!


警報器の取付けは、ビス 2本でいたって簡単だった。1ヶ所 5分も掛からないって感じだ。
バッテリー寿命は付属のリチウム電池で 10年間らしい。音声警報付きの方は喋るので 5年間と短い。
だが音声警報付きは、電池が無くなる頃に電池切れを音声で教えてくれるらしい。
警報音だけの警報器と比べると、音声警報付きは高いだけの事はある。個人的にはお薦めだ。
寝室は普通の警報器で、共用部分の階段室には「音声警報付き」がイイかもね。
尚、新築住宅であれば電池でなく AC100V式で、他の部屋の警報器が連動する様に工事しましょう。
これからの 5年間・10年間と、我が家でこの火災警報器が鳴らない事を祈る・・・


私がこの住宅用火災警報器を設置するに当り、ふっと思った「素朴な疑問」がある。
その疑問を、所轄の消防署(尾花沢消防署)の予防課に問い合せてみた。

・住宅用火災警報器を設置するのに、消防署への届け出は必要か?  →  不要(必要な所もある)
・警報器を設置するのに、何か消防設備の資格は必要か? 不要(設置基準はある)
・警報器設置後、消防署の検査を受ける必要があるのか? 不要(住宅の検査はしない)
・住宅用火災警報器を設置した事を、報告する必要は無いのか? 必要(消防署へ電話で報告)


何だか随分と緩〜い設置義務ですなあ。バキッ!/(>_<;)
消防署に報告するにも、我が家の場合、火災警報器の数が 4ヶ所足りない訳だが・・・
『消防法通りに住宅用火災警報器を設置しました。』と嘘の報告をしてしまうか? ダメだな。
うちの近所には、消防署勤務の人間が 3人もいる。一人は親戚(私の又従兄弟)だし・・・
彼等に密告でもされたら「KYLYN 建築設計室」の信用はガタ落ちだ。それは大いに困る。
住宅用火災警報器の設置報告は、全ての必要箇所を取付けてからするとしよう。

今度、お客さんでも誰でも「住宅用火災警報器」の事について聞かれたら、待ってました!
自信を持って『うちには既に設置していますので、良かったら見に来て下さい。』と答えましょう。
自宅に付けている・付けてないでは、相手に対する説得力が違うからね。
誰か問い合せに来ないかなあ・・・、警報器を見せて鳴らして自慢したいのだが・・・
特に「音声警報付き」は自慢し甲斐があるね。バキッ!/(>_<;)

それから注意しないといけないのは、昔の消化器販売でもないが訪問販売で警報器工事の受注を取り、
物凄〜い工事代金を請求する悪徳業者が出て来そうな、そんな予感がする。
住宅用火災警報器は、ホームセンターで買って自分で取付け出来るので、十分ご用心あれ・・・
それと、所轄の消防署に依っては「設置届」や「使用開始届」が必要かも知れないので、
その辺は、所轄の消防署にきちんと確認してから住宅用火災警報器を取付けましょう。



住宅用火災警報器 (2007.01.23) 


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