コロナ禍の趣味は音楽鑑賞






  プリメインアンプ: AIYIMA T2 PRO(真空管ハイブリッドアンプ)  
  真空管コレクション: 6AK5(日本 東芝製)6J1P-EV(ロシア製)5654W(米国 GE製)
6K4P-EV(ロシア製)6J4(中国製)6J1(中国製)
 
  スピーカー 1: FOSTEX かんすぴ 10cm(P1000-BH + FE103NV)  
  スピーカー 2: FOSTEX かんすぴ 8cm(M800-DB + FE83NV)  
  ウーハー: FOSTEX かんすぴ 10cm(P1000-E + DROK 4inch 8Ω)  


コロナ禍のなか、今年の春から私の趣味が「音楽鑑賞」に成りました。
それ迄もマックで音楽は聴いていましたが、画面に向かって BGM として音楽を聴くのと、
スピーカーに向かって、ゆったりと音楽(だけ)を聴くのでは全く違います。
真空管アンプとデジタルアンプの比較や、スピーカーは 2組・3組と増えて行きました。
そして、自分好みの音を探し求めて、紆余曲折しながら今の形に落ち着きました。


■ プロローグ (2021.05.16) FOSTEX 簡単スピーカーキット「かんすぴ」
■ フェーズ 1 (2021.05.19) かんすぴ 2号(10cm)
■ フェーズ 2 (2021.05.22) 真空管アンプとデジタルアンプの比較
■ フェーズ 3 (2021.06.01) 新しい真空管アンプ(AIYIMA T2 PRO)
■ フェーズ 4 (2021.06.09) かんすぴ 3号(8cm)
■ フェーズ 5 (2021.06.25) かんすぴ姉妹(かんすぴ 2号・3号)
■ フェーズ 6 (2021.09.03) かんすぴ 4号(10cm)ウーハー
■ エピローグ (2021.09.09) 低音は 65Hz が限界
     
その後    
■ フェーズ 7 (2021.10.02) ウーハーを刷新(スピーカーのセッティング変更)
■ フェーズ 8 (2021.11.17) プリメインアンプからセパレートアンプへの進化



プロローグ(2021.05.16)

   
暇だったので、スピーカーを作ってみた。
FOSTEX の簡単スピーカーキット「かんすぴ」です。
(FOSTEX P800-E + P800K)
  スピーカーを鳴らす為の安い中華製アンプも買った。
(AIYIMA TUBE-A5)
私にとって、初めての真空管アンプだった。
しかも、Bluetooth で iPhone の音楽を飛ばして聴ける。
真空管の根元の青い LED が余計だ。
  そして、これらの音が意外に悪くない音なのだ。
8cm のスピーカー、低音が足りないのは仕方がない。
サイズ以上の音にビックリした。FOSTEX 恐るべし。
そして、眠っていた私のオーディオ魂に火がついた。



ステップ 1(2021.05.17)

   
余っていたスピーカーをセンターに配置して、
「3ch スピーカー・マトリックス」の配線をしてみた。
(YAMAHA NS-E200)
本当は同じスピーカーを 3本使うのが良い。
だが、これは直ぐに飽きた。



フェーズ 1(2021.05.19)

   
かんすぴ 8cm の音に限界を感じた私は、
かんすぴ 10cm のバックロードホーンを導入した。  
かんすぴ 2号(10cm)
(FOSTEX P1000-BH + FE103NV)
私にとって、初めてのバックロードホーンだ。
 

かんすぴ 8cm と、かんすぴ 10cm の比較
かんすぴ 8cm はオモチャだな。
と言う事で、この場から退場して頂こう。

  そして、自分好みの音探しの旅が始まった。
Apple HomePod と Amazon Echo はここにあった。
サブマシン(Mac Pro)も使おうと思えば使えた。
この状況だと、まだサブマシンの机と言える。
  さて、かんすぴ 8cm はどうする?



フェーズ 2(2021.05.22)

   
安いデジタルアンプを買って、真空管アンプとの比較
(AIYIMA A502T)
退場していた、かんすぴ 8cm が復活する。
それにしても、今時のオーディオアンプは小さい。
 

アンプ(2台)スピーカー(2組)の時代が到来
セレクター(2in → 2out)が欲しいが我慢する。
セレクターを買っても使わない。何故なら・・・
切り替えて使うなんて面倒な事を、私がしないからだ。
音楽を聴くには、シンプルさも重要である。

 

そして、こんな感じに落ち着いた。
かんすぴ 1号(8cm)かんすぴ 2号(10cm)と呼ぶ。
遂に Amazon Echo は、ここから退場させられた。



フェーズ 2・ステップ 1(2021.05.30)

   

真空管アンプの醍醐味は、玉転がし・・・      
・6J4(中国製)
・6J1(中国製)
・5654W(米国 GE製)

だが、5654W(米国 GE製)は使えなかった。

no image   かんすぴ 8cm とデジタルアンプを、妹に譲る。
私は、真空管アンプに専念する事にする。
音の聴き比べなど、直ぐに飽きてつまらない。
私は音の聴き比べでなく、音楽を聴きたいのだ。



フェーズ 3(2021.06.01)

   
突然ですが、真空管アンプを買い換えました。
(AIYIMA T2 PRO)
出力が 100W×2 に上がり、Bluetooth 5.0 に成る。 
真空管 5654W(米国 GE製)も使える様に成った。
 

Mac Pro との大きさ比較
・かんすぴ 2号(10cm)
・真空管アンプ 2号(AIYIMA T2 PRO)
・真空管アンプ 1号(AIYIMA TUBE-A5)左下



フェーズ 3・ステップ 1(2021.06.02)

   
真空管は、中国製やロシア製ばかりじゃない。
日本だって真空管を作っていた、古き時代がある。
と言う事で、6AK5(東芝製)です。
オークションでゲットしました。
40〜50年前の新品未開封の真空管です。
  早速、動作確認・・・、無事に音が鳴って感動した。 
これが東芝の音だ。日本の真空管の音だぜ!
音が鳴っただけで、私は十分満足です。
音の良し悪しなど、最早どうでも良いのだよ。


現在所有の真空管(5種類)の評価、自分好みの真空管(球)の発表をして置きます。
評価は「秀・優・良・可・不可」の 5段階評価です。

■ 6AK5 (日本 東芝製) (秀)普通に買えない貴重な真空管だ。音は二の次で 1番とする。音などどうでも良い。
■ 6J1P-EV (ロシア製) (優)バランスが良く私の好きな音です。実質 1番です。ジャズとクラシックが良い。
■ 5654W (米国 GE製) (優)音は良いのだが、何か好きな音じゃないので 3番(実質 2番)。ロックとポップが良い。
□ 6J4 (中国製) (良)私が初めて聴いた真空管の音なので、思い入れがある。だが中華なので 4番とする。
□ 6J1 (中国製) (可)悪くは無いのだが、良くも無い。次に買う事は無いでしょう。

何なのだ、この独断と偏見に満ちた、いい加減な真空管の評価は・・・

   

我が家の真空管(1軍)
上:6AK5(日本 東芝製)
中:6J1P-EV(ロシア製)
下:5654W(米国 GE製)

ディスプレイ(お立ち台)に上がれるのは 1軍の球のみ。



フェーズ 4(2021.06.09)

   
どうしても試したい「かんすぴ」があった。
かんすぴ 3号(8cm)
(FOSTEX M800-DB + FE83NV)
かんすぴ 1号(バスレフ)
かんすぴ 2号(バックロードホーン)
かんすぴ 3号(ダブルバスレフ)です。
  新たな、アンプ(2台)とスピーカー(2組)の時代
並べると「姉妹機」って感じで、違和感が全く無い。 
ユニット(FEシリーズ)の白いコーンがイイね。
  左組:かんすぴ 3号 8cm & 真空管アンプ 1号
右組:かんすぴ 2号 10cm & 真空管アンプ 2号



フェーズ 4・ステップ 1(2021.06.10)

 → 
before
(プッシュ式スピーカーターミナル)
  after
(バナナプラグ対応スピーカーターミナル)

かんすぴ 3号(8cm)のプッシュ式スピーカーターミナルを、 バナナプラグ対応ターミナルに交換した。
スピーカーターミナルの交換だけで、ちょっと高級なスピーカーに成った感じがする。
尚、かんすぴ 2号(10cm)は、最初からバナナプラグ対応のスピーカーターミナルでした。



フェーズ 5(2021.06.25)

かんすぴ 3号(8cm)が来て直ぐに、かんすぴ 2号と一緒に鳴らしたらどうなんだ?って事で、
スピーカーケーブルを束ねてアンプに繋いで、音を鳴らしてみたが、ハッキリ言ってダメでした。
同じシリーズのユニットなので、ハモれると思ったのだが、単独の音の方が良いと感じた。
かんすぴ 2号(10cm)と、かんすぴ 3号(8cm)で、さてどっちを選ぶ(残す)?

ジャズとクラシック(かんすぴ 2号 10cm)、ロックとポップ(かんすぴ 3号 8cm)が良い。
実はこの頃、かんすぴの限界を感じて「JBL 4312M II WX」でも買おうと思っていた。
素人の手作りスピーカーには限界がある。有名メーカーのスピーカーなら間違いないかと・・・

かんすぴ 3号(8cm)が来て 2週間が経ち、エージングも十分だろうって事で、改めて姉妹をハモらせてみた。
これが意外にイイ感じなのだ。ダメだと思っていたハモりが、実にイイ感じにハモれている。
私が狙っていた、かんすぴ姉妹の harmony(調和)が、以前の様に不自然に感じない。素晴らしい!
エージングの大切さを改めて知った。aging(時を経る)そして熟成した音に成る。

   
アンプのスピーカー端子(4ヶ所)に、
Yラグ端子(L型)を付けて、スピーカー端子を増やす。
これでスピーカー(2組)を繋げられる。
1in → 2out(同時再生)な訳です。
スピーカーの「バイワイヤリング接続」の応用です。
  スピーカー(2組)のバナナプラグ(8本)をアンプに繋ぐ。
何処にも干渉する事なく、完璧な接続である。
アンプには 2倍の負荷が掛かる訳だが、
出力 100W×2 のアンプなら大丈夫でしょう。
  かんすぴ姉妹(2号・3号)
スピーカー(2組)で 1セットのスピーカーです。
バラよりもイイ音で鳴る。ハモりの違和感も全くない。


前にも申しました通り、かんすぴ姉妹の harmony(調和)は素晴らしい!
若干違う音が重なり、音に厚みがある。同じスピーカーが 2組だと音圧レベルが 3dB(デシベル)上がるだけだ。
ダブルバスレフはハッキリした音、バックロードホーンは深い音、音質の違う 2つの音の融合って感じです。
ジャズもロックもポップもクラシックも、かんすぴ姉妹(スピーカー 4本)これで全部行けます。キリッ



フェーズ 6(2021.09.03)

7月・8月を何事もなく過ごし、9月に入って突然ですが、ウーハー用スピーカーを追加する事にしました。
かんすぴ姉妹(2号・3号)のハーモニーは素晴らしい。だが、重厚感(低音)が物足りないと感じる。
大袈裟な重低音は要らないが、もうチョットだけ低音が欲しい。もうチョットだけ・・・

現在 1台のアンプでスピーカー 2組(4本)を鳴らしている訳だが、
それに 1組追加して 3組(6本)のスピーカーを鳴らそうと考えた。アンプは大丈夫なのか?
かんすぴは 15W が 2本で 30W、ウーハーは 40W、計 70W、100W×2 のアンプなら大丈夫でしょう。

   
かんすぴ 4号(10cm)
(FOSTEX P1000-E + DROK 4inch 8Ω)
かんすぴ 1号と同じバスレフの箱(大)です。
ユニットは車載用のウーハー 10cm(8Ω)です。
  かんすぴ 2号・3号、そして 4号(ウーハー)
もはや、ここで Mac Pro を使うのは無理ですね。
4号も白いコーンだと良かったが、まあイイでしょう。 
(トップの画像はこれを使いました) 


かんすぴ姉妹(2号・3号)の時は何となく格好良かったが、スピーカー 3組(6本)だとキチガイじみて来た。
スピーカー 1組(普通)、2組(上級)、3組(アホ)って感じだが、私はアホでも構わない。
スピーカー片方 3本の底面積を足すと 793.79cm2、ルートで割ると 28.17cm 角の底面積に成る。
普通の 3ウェイスピーカーが置ける底面積だ。3本で 3ウェイスピーカーと考えれば良い。
かんすぴ 2号・3号(中高音のデュオ)、かんすぴ 4号(低音補強)、3つはそれぞれ出る音が違う。

かんすぴ 2号 10cm

(バックロードホーン、深みのある中高音)  27,706円(ペア)
かんすぴ 3号 8cm (ダブルバスレフ、ポップな中高音) 16,382円(ペア)
かんすぴ 4号 10cm (バスレフ、低音補強) 10,938円(ペア)
合計   55,026円(3組 6本)

スピーカー 3組(6本)合計 55,026円ですか、高級ブックシェルフスピーカーが買えたかも・・・
今更、買って置くだけのスピーカーなどに興味はない。私はアホに成りきると決めた。


   

JBL 4312M II WX
価格:85,800円(amazon.co.jp)

JBL のミニ 3ウェイの音と比較してみたい。   
本当はコレが欲しかったのだが・・・
買えない私は「かんすぴ」に走ったのだった。  


肝心のかんすぴ 4号(ウーハー)の音(低音)ですが、正直さっぱり低音が出ません。ガッカリです。
と、その日は思っていたが、次の日は低音が出て来ました。ウーハーにもエージングが必要みたいです。
1週間も鳴らせば、其れなりに低音が出そうな感じです。期待通りの低音が出て欲しい。
Apple HomePod の様な下品な重低音は要らない。私は心地良い低音が欲しいだけだ。



フェーズ 6・ステップ 1(2021.09.05)

低音補強で追加した、かんすぴ 4号(ウーハー)の音(低音)ですが、日々イイ感じに成長しています。
10cm のウーハーですからね、30cm ウーハーの音は求めませんよ。
低音が出て来たのはイイのだが、低音と一緒に要らない中音も出ています。流石に高音は出ません。
中高音は、かんすぴ姉妹(2号・3号)のデュオで完璧なので、ウーハーの余計な中音は要らない。
と言う事で、かんすぴ 4号の中に吸音材を入れて、中音域を出来るだけ消す事にした。

かんすぴ内部の吸音材は元々片側(左側)にしか入っていない。フルレンジのスピーカーならそれでイイのだろう。
吸音材の無い右側にも吸音材を追加して、邪魔な中音域を出来るだけ吸音させて音を消す作戦だ。

   
吸音材を 4号の内部寸法に合わせてカットする。
右と上の 2面用で 15×28.5cm を 2枚切る。
吸音材はフェルト 8mm です。

   
 → 
before
(オリジナル)
  after  
(吸音材追加)  

オリジナルの吸音材(白いウール)は、内部左側と底と奥の 3面のみです。右側と上面に吸音材を追加する。
一般的にスカスカのウールは高音用の吸音材で、フェルトは中・低音用の吸音材で吸音用途が違う。

吸音材を追加した効果の程ですが、ウーハーの中音域を完全に消すのは無理ですね。
何故なら、そもそもユニット前面から音が出ています。でも、モヤモヤしていた音がスッキリした気がします。
吸音材は沢山余っているので、もっと入れるか? 余り入れ過ぎると、肝心の低音自体も吸音される可能性がある。
ウーハーユニットのエージングも未だ途中なので、暫くこれで様子を見ましょう。

   

かんすぴ 2号・3号・4号(ウーハー)
2号と 4号、3号と 4号、2組だけで鳴らしてみましたが、
やはり 3組(6本)組み合わせの音が一番ですね。
自慢のかんすぴ姉妹と、その弟(ウーハー)です。
ほぼ、私好みの音に成りつつあります。



エピローグ(2021.09.09)

かんすぴ 4号(ウーハー)を導入して 1週間、エージングも進んで、イイ感じの低音が出る様に成りました。
正直言うと、もう少し低い周波数の低音も欲しいのですが、10cm のウーハーじゃ仕方ありません。
私の 10cm ウーハーの実効周波数:65Hz〜6kHz らしいです。低音は 65Hz が限界です。

■ 82.407Hz (ギター第6弦の開放弦)  
■ 73.416Hz (4弦ベース第2弦、コントラバス D線(第2弦)の開放弦)  
■ 65.406Hz (チェロ C線(第4弦)の開放弦) ← ここまで 
□ 55.000Hz (4弦ベース第3弦、コントラバス A線(第3弦)の開放弦)  
□ 41.203Hz (4弦ベース第4弦、コントラバス E線(第4弦)の開放弦)  
□ 27.500Hz (88鍵ピアノの最低音)  

つまり、65.406Hz(チェロ C線(第4弦)の開放弦)がギリギリ出るウーハーと言う訳です。
因みに、8cm ウーハーは実効周波数:108Hz〜20kHz らしいので、82.407Hz(ギター第6弦の開放弦)すら出ません。
Apple HomePod の再生周波数帯域:40Hz〜20kHz だったので、重低音が道理で勝てない訳です。
下品な重低音を出すスピーカーだと思っていましたが、40Hz の低音を出せる高性能スピーカーだった様です。
浴室の防水ラジオ(JBL Tuner 2 FM)の周波数帯域:80Hz〜20kHz だったので、それには低音が勝てて良かった。
浴室は壁がタイルで音が反射するので、楽器も歌声も妙にイイ音で聴こえます。

8cm ウーハー: 108Hz〜20kHz    
■ 10cm ウーハー: 65Hz〜6kHz  ← これ   
□ 16cm ウーハー: 36Hz〜1,100Hz    
20cm ウーハー: 30Hz〜200Hz    
25cm ウーハー: 28Hz〜200Hz    
□ 30cm ウーハー: 23Hz〜200Hz    
38cm ウーハー: 19Hz〜200Hz   ※ これらの実効周波数は参考値です。

27.500Hz(88鍵ピアノの最低音)の音を出したいなら、30cm 以上のウーハーが必要って事です。
机の上に 30cm のウーハーなんて無理ですね。素直に諦めましょう。
だが 16cm ウーハーなら、41.203Hz(4弦ベース第4弦、コントラバス E線(第4弦)の開放弦)の音が出る。
ベースの音は、第4弦の開放弦まで全部聴きたいですね。聴けないベースの音があるってのは面白くない。
16cm ウーハーは実に魅力的ですが、私は 10cm ウーハー(65Hz)で我慢します。

それと、音楽鑑賞には左右それぞれのウーハー(低音)が必要です。
サラウンド用のサブウーハーでは音楽に成りません。理由は音楽を聴けば分かります。
ちゃんとしたウーハーがあって、サブウーハーを追加するなら話は別です。
ヒント:映画鑑賞と音楽鑑賞は違う。





その後:フェーズ 7(2021.10.02)

かんすぴ 4号(P1000-E)の箱は、ウーハー用の箱(エンクロージャー)としては、ちょっと小さい。
エンクロージャーキット「これならできるスピーカー工作 2021」を買って作ろうとも思ったが、
オークションを探してみたら、新品から中古品まで魅力的な箱(エンクロージャー)が色々とあった。

・オークション 1回目(最高額 5,000円)で入れて、8,800円で他に落札された。8,800円なら仕方あるまい。
・オークション 2回目(最高額 8,000円)で入れて、10,500円で他に落札された。1万円なんて出す気はない。
・オークション 3回目(開始価格:8,000円)で入れて、他に入札者が現れず、8,000円で落札出来た。

落札した箱は、中古品の 10cm用バスレフの箱だが、注文製作した箱との事で、木部塗装も綺麗に塗られている。
開始価格が 8,000円だったので、本来なら落札価格は 10,000円以上の箱と言っても良い。実にラッキーだった。
落札金額(8,000円)+送料(2,100円)合計:10,100円、送料が高いと思ったが、まあイイでしょう。
落札 → Yahoo!かんたん決済 → 商品発送 → 到着、って事で落札した商品(箱)が届いた。

   

「かんすぴ」とは雰囲気が違いますねえ。
プロの仕事って感じがします。
だが、大問題が発生した。ユニット穴が大きいのだ。
10cm 用の箱だと思ったら、穴が 11cm もあったのだ。

しまった!どうする? オークションなので「ノークレーム・ノーリターン」だし・・・
落札は出来ないだろうと思っていたので、商品説明を良く見ていなかった。この箱を何とか使うしかあるまい。
ネジピッチを測ると直径で 125mm だった。それって先月 YAMAHA に付けた「訳ありウーハー」と同じなんじゃね?

   
なんと、物凄〜くピッタリじゃないか!
YAMAHA にもピッタリだし、この箱にもピッタリだし、
この「訳ありウーハー」は、意外に使えるユニットだ。
  取り敢えず 1本だけ、かんすぴ 4号の音と比べてみると、
かんすぴ 4号よりもイイ低音が出るじゃないか。
ウーハーも箱も大きいので、低音が出るのは当然ですね。
見た目も、かんすぴとは比較に成らない高級感がある。
  スピーカーの配置をこの様にしてみました。
全部立てるとスペース的に納まらず、横にするしかない。
スピーカーユニットが、左右両側に小ぢんまりと集まって、
左右の音がハッキリする。この配置も意外に悪くない。

落札した箱の高さ(幅)が 300mm、かんすぴ 3号の高さ(幅)が 298mm、ほぼ同じなので 2段にしても違和感がない。
それにしても、ここまで来ると「スピーカーの壁」と言っても良い。益々キチガイじみて来ましたねえ。
このウーハーは YAMAHA の「訳ありウーハー」を外した物なので、このままって訳にも行かない。
この高級な箱に見合った、ちゃんとしたウーハーユニットを付けようと思っています。
10cm のウーハーに限界を感じていたので、少しでも大きいウーハーを使えるのは、正直ありがたい事でもある。

   
この机でサブマシン(Mac Pro)を使うのは無理です。
スピーカーの為のテーブルと言うか、
スピーカーがテーブルと言うか、いよいよキチガイですね。
でも、これ迄で一番イイ音で鳴っているのも事実です。

それと気に成るのが、テーブルに掛かるスピーカーの重量です。スピーカー 3本の重さを計ってみました。
かんすぴ 2号(3.43kg)かんすぴ 3号(2.31kg)、そして今回の箱に「訳ありウーハー」を付けた重さ(3.19kg)でした。
片側合計 8.93kg、その 2倍で 17.86kg です。見た目ほど重くありません。セメント 1袋(25kg)よりも軽いです。
因みに、床置きスピーカー(YAMAHA NS-1000M)は 1本 31kg なので、このテーブルに 2本置くのは無理です。
もはや、今の私に「JBL 4312M II WX」はライバルじゃない。バキッ!/(>_<;)



そして:フェーズ 8(2021.11.17)

先日、私の真空管アンプ(プリメインアンプ)をセパレートアンプにしようと思っている。と予告しましたが、
遂にその時がやって来ました。と言うか、先日(あの時に)注文していたアンプが、昨日届きました。
真空管アンプ(プリメインアンプ)を卒業し、セパレートアンプ(プリアンプとパワーアンプ)へと進化します。

高出力・高性能なプリメインアンプに交換する事も考えましたが、どうせならセパレートアンプ化してみたい。
昔も今も、オーディオマニアと呼ばれる人達は、セパレートアンプ(プリアンプとパワーアンプ)が基本です。
私はマニアじゃないので、一体型のプリメインアンプで十分でしたが、セパレートアンプは昔から憧れでもあった。
セパレートアンプ(プリアンプとパワーアンプ)アンプが 2台なので、金も掛かるし場所も取る。電気も食う。
それが、中華製のアンプなら小さくて安い。セパレートアンプ化も手軽に出来る。やるしかあるまい。

プリアンプは「真空管アンプ」で行きたい。パワーアンプは「デジタルアンプ」でも構わない。
今の真空管アンプ(AIYIMA T2 PRO)も、プリ部(真空管)パワー部(デジタル)のハイブリッドアンプですからね。
オーディオの音はスピーカーとアンプで 7〜8割は決まる。スピーカー(5)アンプ(3)その他(2)って感じ?
音の半分はスピーカーで決まり、アンプはそのスピーカーを駆動出来る(鳴らせる)アンプでなくてはいけない。
私の真空管アンプ(AIYIMA T2 PRO)は、スピーカー 3組(6本)を鳴らすには、アンプとして力不足だった。

   

そして、セパレートアンプ化!
■ プリアンプ:AIYIMA TUBE-T2
■ パワーアンプ(2台):Fosi Audio V1.0G(4Ω-50W×2)

小さくて可愛らしいセパレートアンプですねえ。
パワーアンプ(2台)には理由がある。後で説明します。

  だが「Fosi Audio V1.0G」を 2台注文したのに・・・
色も違うし、デザインも若干違う。流石は中華クオリティだ。
アマゾンの商品説明は、左側のアンプの様です。
左側の印刷文字は明朝体で、右側はゴシック体に成っている。
デザイン変更の過渡期だったのだろうか?

最初、違うアンプじゃないか? と思ったが、型番を見ると同じ「V1.0G」で間違いない。普通どっちかに揃えるだろう。
出来れば同じデザインの物が欲しかったが、これが「中華クオリティ」なのだ。同じ製品(V1.0G)なので、良しとする。
現在の メーカーロゴ が右側のゴシック体なので、恐らく左側の在庫が無く成ると、その後は右側のアンプに成るのでしょう。
もう少し早く買えば左側が 2つ、もう少し遅く買えば右側が 2つが届いていたかもね。絶妙なタイミングで買ったのかも・・・
と言う訳で、パワーアンプは同じ製品(型番)なのにデザインが違っていた。プリアンプの方はどうなんだ?

   

左:AIYIMA TUBE-T2(プリアンプ) 
右:AIYIMA T2 PRO(プリメインアンプ)

何とこっちは、全く同じデザインですねえ。
正面から見ると、全く区別が付きません。

  正面は同じでも、後ろは流石に違いますね。
プリアンプの後ろは、実にスッキリしている。
プリメインアンプの、プリ部のみですからね。
パワー部が無いので、スピーカー端子は有りません。    
スピーカー端子はパワーアンプに任せる。

プリアンプを選ぶ時に、色々ある中から今聴いている音を継承したかったので、このプリアンプ以外の選択肢は無かった。
因みに、プリアンプ(6,416円)、プリメインアンプ(7,540円)、2つは 1,124円しか違いません。
8Ω のスピーカー 2組(4本)を繋ぐなら、このプリメインアンプでも構いません。鳴らせます。
8Ω のスピーカー 3組(6本)を繋ぎたい私は、このプリメインアンプではダメなのです。
このプリメインアンプ(AIYIMA T2 PRO)をどうしよう? 今度の「切り番プレゼント」にしますかね?

さて、パワーアンプを 2台にしたのには理由がある。使う目的が違うので、見た目が違うのも悪くないかも・・・
2台のパワーアンプで、左右のスピーカーをそれぞれ鳴らす人(マニア)もいますが、私は違います。
かんすぴ 2号・3号用アンプ(中高音用)、ウーハー用アンプ(低音用)に、音を分けて鳴らす為の 2台です。
大型の高級スピーカーのバイワイヤリング接続(高域側と低域側)って感じですね。やろうとしている事はその通りです。
かんすぴ 2号・3号(シングルワイヤ接続)、ウーハー(バイワイヤリング接続)、段々とマニアっぽく成って来た。
プリアンプからパワーアンプ(2台)へは、RCAケーブル「2ピン - 4ピン」で分配します。

さて、セパレートアンプ化した音ですが、それ迄のプリメインアンプより音が悪かったらどうする?
心配御無用、セパレートアンプ化してもイイ音は健在でした。おまけに、アホみたいに下品な低音も出せます。
パワーアンプは単純にボリュームのみが基本です。プリアンプからの電気信号を増幅するのみで良い。
パワーアンプにトーンコントロール等(余計な回路)は必要ありません。純粋な増幅の邪魔に成るだけです。
トーンコントロールはプリアンプに任せる。そもそもスピーカーが良ければ、トーンコントロールなど必要ありません。
かんすぴ 2号・3号用とウーハー用にアンプを分けると、中高音と低音の出力バランスを自由に調節する事が出来る。
私の望む「中高音とバランスの取れた心地良い低音」は、セパレートアンプ化しないと出せない音だなと思った。

セパレートアンプ化の一番の目的は、アンプに無理をさせない。想定以上の負荷を掛けない為ですが、
スピーカー 3組(6本)を 2台のパワーアンプに分けた事で、アンプへの負荷が減り、信頼性と安心感が増しました。
プリメインアンプをあのまま鳴らし続けていたら、いずれアンプが壊れる可能性が大いにあった訳ですからね。
今はフルボリュームでもアンプは壊れない。フルボリュームなど出せませんけどね。逆にスピーカーの方が壊れるかもです。
今回のパワーアンプの負荷インピーダンスは 2〜8Ω らしいので、色んなスピーカーの組み合わせに対応出来ます。

■ 4Ω のスピーカーを 2本「並列接続」した場合:2Ω
■ 8Ω のスピーカーを 4本「並列接続」した場合:2Ω
■ 8Ω のスピーカー 2本と 4Ω のスピーカー 1本を「並列接続」した場合:2Ω
■ 8Ω のスピーカー 1本と 6Ω のスピーカー 2本を「並列接続」した場合:2.181Ω
□ 8Ω・6Ω・4Ω のスピーカー各 1本(計 3本)を「並列接続」した場合:1.846Ω(これは残念!)

使えるスピーカーの選択肢と組み合わせが広がりました。と言っても、スピーカーは現在の 3組(6本)で十分満足です。
一体型のプリメインアンプと違って、セパレートアンプには色々な拡張性と可能性が有る。
プリアンプとパワーアンプの組み合わせは、無限大ですからね。何だか一気に上級者に成った気分だ。
それにしても、こんなオモチャみたいなセパレートアンプなのに、イイ音で鳴るねえ。何時間でも聴いていられます。
今、ハッキリと気付きました。私にとって良い音とは「何時間でも聴いていられる音」そんな音です。キリッ



更に:フェーズ 8・ステップ 1(2021.11.18)

昨日、プリメインアンプを卒業して、セパレートアンプへと進化した訳ですが、
そのセパレートアンプに進展がありました。昨日の今日ですが、パワーアンプの 1台を交換しました。

   
セパレートアンプ(改)です。
□ プリアンプ:AIYIMA TUBE-T2
□ パワーアンプ 1:Fosi Audio V1.0G(4Ω-50W×2)2〜8Ω
■ パワーアンプ 2:AIYIMA A502T(4Ω-50W×2)4〜8Ω


  
before(昨日)   after(今日)

パワーアンプ 2(AIYIMA A502T)は、元々持っていたデジタルアンプです。 1台をそれと入れ替えました。
最初に買った真空管アンプ(AIYIMA TUBE-A5)と、デジタルアンプの比較をする為に買ったデジタルアンプです。
その時はデジタルアンプの方がイイと思った。だが、私は見た目で真空管アンプを選んだ。そして再登場な訳です。
普通のプリメインアンプなので、トーンコントロールが付いています。負荷インピーダンスは 4〜8Ω の様です。
このデジタルアンプを、ウーハー側のパワーアンプとして使います。その理由はお分かりでしょうか?
昨日は、パワーアンプにトーンコントロールなど必要ない。純粋な増幅の邪魔に成る。などと言っていたのに・・・

プリアンプからパワーアンプ(2台)に入って来る source(音源)は同じです。高音から低音まで入って来ます。
ウーハー側に入って来る音源から、トーンコントロールの TREBLE を絞って、高音域をカットするのが目的です。
いわゆる、ハイカットフィルター(ローパスフィルター)ですね。我ながら、ナイスなアイディアだなと思います。
余計な音をウーハーに入れない。ウーハーから出さない。ウーハーの音は純粋な低音のみとする。
ウーハーのハイカットフィルター(TREBLE 絞り)、それにはトーンコントロールの付いたアンプが必要なのだ。

だが、その事に早く気付くべきだった。パワーアンプを 2台買う前に・・・、パワーアンプは 1台買えば良かったのだ。
外したパワーアンプですが、気分次第で元に戻すかもしれないし、壊れた時の予備として保管して置きましょう。
一体型のプリメインアンプと違って、セパレートアンプはパワーアンプを自由に変えられるのが良い。
肝心のハイカットフィルターの効果ですが、元々高音域は出ないウーハーユニットなので、高音域の逓減効果は若干です。
若干でも、TREBLE を絞れば高音域がアンプで増幅される事は無い。余計な音はウーハーから出さない。キリッ

さて、セパレートアンプにすると、皆さんが思う事でしょうが、アンプのボリュームがプリとパワーの 2つに成る。
私の場合はパワーアンプが 2つなので、ボリュームが 3つに成る。何を基準にボリュームを設定するかで悩むのだ。
プリアンプを中央(12時)の位置にして、パワーアンプ(中高音側・低音側)の程良いバランスの位置に設定する。
いや違う。プリアンプ側をもっと開いて、パワーアンプ側は絞る。パワーアンプの出力は抑えて鳴らすのが基本の筈だ。
高出力なアンプを使って、ボリュームを下げて聴くのが一番良い音とされている。私は昔そう教わった。
プリアンプを 80%(3時)の位置にして、パワーアンプ(中高音側・低音側)の程良いバランスの位置に設定すると、
パワーアンプ(中高音側)は 20%(9時)の位置、パワーアンプ(低音側)は 30%(10時)の位置って所かな?
そして音楽全体のボリュームは、プリアンプのボリュームでは無く、手元の iPhone で音量を上げ下げする。
椅子に座ったまま iPhone で音量を操作するのが楽で良い。iPhone の音量は 50〜70%で聴いております。

パワーアンプのボリュームバランス(中高音側・低音側)の調整ですが、現在進行形です。ちょこちょこ変えています。
ロック・ジャズ・ポップ・クラシック、色々なジャンルの音楽を聴きながら、ボリュームバランスの調整途中です。
1週間くらい少しづつ調整すれば、ベストなバランスが見付かるでしょう。ベストなバランス探しが今の課題です。
パワーアンプ(中高音側・低音側)のバランスを自由に変えられるのは、実に画期的な事です。
プリメインアンプでは出来なかった事(必要無かった事)が、セパレートアンプでは出来る(必要に成る)。
こうやってマニアは、オーディオの泥沼に嵌まり込んで行くのでしょう。私は嵌まりませんけどね。
オーディオマニアの方達は、ある種のキチガイです。彼等が好きなのは良い音であり、私が好きなのは音楽なのです。
セパレートアンプにして本当に良かったと思います。セパレートアンプを知らずして、オーディオは語れません。キリッ



 

  真空管プリアンプ: AIYIMA TUBE-T2  
  パワーアンプ 1: Fosi Audio V1.0G(4Ω-50W×2)2〜8Ω  
  パワーアンプ 2: AIYIMA A502T(4Ω-50W×2)4〜8Ω  
  真空管コレクション: 6AK5(日本 東芝製)6J1P-EV(ロシア製)5654W(米国 GE製)
6K4P-EV(ロシア製)6J4(中国製)6J1(中国製)
 
  スピーカー 1: FOSTEX かんすぴ 10cm(P1000-BH + FE103NV)  
  スピーカー 2: FOSTEX かんすぴ 8cm(M800-DB + FE83NV)  
  ウーハー: オリジナル・エンクロージャー + 訳ありウーハー(11cm)  


一応これで私のオーデォオ装置は完成形です。ここ迄来るのに半年掛かりましたね。
「私好みの音」を探し求めていたら、サブマシン(Mac Pro)を犠牲にして、こんな形に成りました。
音的には、かなり満足しています。今後は音楽鑑賞に専念したいと思います。

 

コロナ禍の趣味は音楽鑑賞(2021.09.10)
その後を追記(2021.11.21)


 青年の主張に戻る(No.131〜140)