大人の科学マガジン Vol.08(棒テンプ式機械時計)





本屋に寄ったら素敵な本を見付けた。「大人の科学マガジン」であ〜る。
別名、大人版「学研の科学と学習」とも言う。昔懐かしい「ふろく」が付いた、大人の為の実験セットだ!
何種類かの大人の科学マガジンがあったが、私が買って来たのは「Vol.08(棒テンプ式機械時計)」である。
現在、大人の科学マガジンは Vol.21 迄あって、今週(12/20)に Vol.22 が出る様だ。

Vol.01   ポンポン船ジェットボート
¥1,680
 
Vol.02 探偵スパイセット
¥1,680
Vol.03 ピンホールカメラ現像セット
¥1,680
Vol.04 鉱石 ・ダイオード付きラジオキット
¥1,680
Vol.05 ロバート・フック式顕微鏡 +プランクトン飼育セット 
¥1,680
Vol.06 レコード盤録再蓄音機
¥1,800
Vol.07 蒸気エンジン自動車
¥1,800
Vol.08 棒テンプ式機械時計
¥1,800
Vol.09 究極のピンホール式プラネタリウム
¥2,200
Vol.10 スターリングエンジン
¥2,100
Vol.11 ニュートンの反射望遠鏡
¥2,100
Vol.12 レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター
¥2,100
Vol.13 投影式万華鏡
¥2,100
Vol.14 ステレオピンホールカメラ
¥2,300
Vol.15 紙フィルム映写機
¥2,300
Vol.16 ミニ茶運び人形
¥2,300
Vol.17 テルミンmini
¥2,300
Vol.18 風力発電キット
¥2,300
Vol.19 ガリレオの望遠鏡
¥2,300
Vol.20 手回し鳥オルガン
¥2,500
Vol.21 電磁石エンジン
¥2,400
Vol.22 平賀源内のエレキテル(2008年12月20日発売)
¥2,500

星の数は、私の個人的な興味の有る無しです。全ラインナップの中でも「Vol.08」が一番ですかね。
詳しくは、大人の科学マガジンの「ラインナップ一覧」の方をご覧あれ・・・



    大人の科学マガジン Vol.08(棒テンプ式機械時計)
¥1,800(amazon.co.jp)

この表紙を見ただけで、この時計を作りたく成った。
「かならず、家に帰ってから、はこを、あけましょう」
随分と大人をバカにした表記だな・・・
必ずとか、箱とか、開けましょうは、漢字だろう。
そもそも「ふろく」だし・・・
本はカバー表紙から取り外す事が出来る。
両面テープでくっ付いているだけだ。
意外にキレイに取れた。
ふろくの箱も取れるのか?
メリメリメリ、こっちの方はキレイに取れない。
取るべきでは無かった様な気がした。
ふろくの箱の中身(機械時計のパーツ)
ネジとかの小さいパーツは、皿に広げましょう。
左:棒テンプ部分
右:歯車部分
組立ては至って簡単、プラモデルよりも簡単だ。
棒テンプと歯車を合体させ、前板で固定する。
針を付けて機械時計の本体完成!
動力と成る砂の錘(おもり)袋
説明書に従って、350g をきっちり正確に量る。
砂は川砂でも珪砂でもない。白竜の砕石である。
余ったのが作業場にあったもので・・・
設置してみたら、何故かテンプが振れない・・・
錘袋を 350g から 500g に増量!
テンプは振れるが、何かの拍子で止まる。
なぜ?
別の容器に変えて 700g の錘を吊ってみた。
テンプが止まらずにカチカチと動く。イイ感じだ。
説明書の 2倍の重さの錘で大丈夫なのか?
細かい事は余り気にしない事だ。
と言う訳で「棒テンプ式機械時計」の完成!
文字盤は、両面テープで固定した方がイイでしょう。
でないと文字盤がクルクル回ります。



針は「時針」のみで「分針」は無い。至って単純な作りで、機械式時計の基本の様な時計である。
この後はテンプのおもり調整をして、1回の振れが 1秒に成る様に調整しなければ成らない。
単純に、1分間に 60回カチカチ鳴れば良い。59回だったり 61回だったりするのだろう・・・
2倍のおもり袋もマズイので、砂の調整も必要だろう。正確な時を刻むには、長〜い道のりが必要なのだ。
それより何より、この時計は 12時間に 1回、付属のネジ巻きでおもり袋を巻き上げなくては成らない。
オメガのスピードマスターでさえ 1日 1回でイイと言うのに、まったく世話の掛かる奴だぜ・・・


おまけ:Vol.08 棒テンプ式機械時計 ふろくの説明書[PDF:1.1MB]


その後・・・、錘(おもり)が 700g では時間が進むのが速過ぎる。
錘を 700g から 500g・350g に落としても、棒テンプは止まらなく成ったが、それでも時間が進むのが速い。
説明書には「300〜350g」と書いてあったので、錘を 300g に落として試してみた。
カチカチが 60回鳴るのに 59秒、つまり 1秒速い。棒テンプの微調整をやっても、それ以上の調整は限界だ。
そこで錘を 290g で試してみる。すると今度は、棒テンプが時々止まる様に成る。それではダメだ!
「止まる時計」と「少し速い時計」なら?と言う訳で、棒テンプ式機械時計は 1分で 1秒進む時計でもイイ事にした。
1分で 1秒 → 1時間で 60秒 → 1日で 1,440秒(24分)、まあ「超アナログ時計」な訳だし許しましょう。
と言っても 12時間毎にネジ巻き作業があるので、半日なら 12分進む訳で、それ以上は進まない。
それで十分じゃないか! そもそも¥1,800 の雑誌の「ふろく」ですからねえ。



大人の科学マガジン Vol.08(2008.12.16) 


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