4才(11月19日)

 ワグナーも、この20日で4才に成ります。この4年間、あっという間でした。ワグナーとの生活を始めた頃、こんなワンコに育って欲しいという理想形がわたしの中に漠然とあったのですが、その時々のワグナーと、さながら綱引きでもするように、強く引いたりワグナーの引くに任せたりしながら何となくそれらしき方向に来ているのかなと感じる事も多くなって来たようでもあり、落とし所が見付からないままワグナーと綱引きを繰り返している現実もあります。なかなか丁度いいところで落着いてはくれないものですね。(^_^;)

 無邪気でフレンドリーだけが取り柄の子バニの頃、何に対しても恐れを知らない「興味」という2文字しかワグナーにはありませんでした。「世の中には恐い事もある」と知った時、恐い事にどう対峙すべきか分らずにいた時期が長かったワグナーです。のほほんバニと言われる所以であります。

 相手の攻撃からシッポを巻いて・・・じゃなく、シッポを下げて逃るといった時期もありました。君子危うきに近寄らずの姿勢もいいのですが、こちらとしては何となく物足りない。やられたらやり返すくらいしてもいいのにと思っていたわたしの気持ちが伝わったのか、最近は攻撃には攻撃を以て、という姿勢が強く出る事もあります。人間でいえば青年期の男の子、それもまたいいけど攻撃性に拍車が掛かるようではどうかとも思うし。今は、シッポを下げる事なく、引かず騒がず、のほほんと居て欲しいとわたしの気持ち自体も変化しています。わたしの心影が作り出す理想のワンコ像の成長が先かも知れませんね。

 「恐怖」を知ったワグナー、そしてその対峙の仕方を親子で探っている現在のワグナー家なのです。大型犬はゆっくり成長するって言うけど、正にワグナーも恐怖への対応にはまだまだ時間が掛かりそうです。一概に恐怖と言っても、いろんな恐怖がありますもんね。人間界もね。イミシン?(笑)

wagner's room