ホテル(12月4日)

 11月の末に、ワグママと仕事絡みだったのですが横浜1泊の小旅行をする事になりました。自宅にはガキンチョもいるのですが、仕事の都合でワグナーの面倒を見るのは物理的に不可能。今までどこに行くにもワグナーを車に乗せて一緒に旅行していたのですが、今回は寄る所も多く、車ではちょっときつい小旅行でした。当日は朝6時半の山形新幹線に乗らなければいけなかったので、ワグナーはその前夜から都合2泊どこかに預けなくてはいけなくなったのです。ワグナーはバリケンを嫌がるし、ドライフードじゃピーしちゃうし、単なるペットホテルには預けたくなかったし。
結局、隣の上山市にあるトリミング専門店だとバリケンでなくてもオッケーだし、食事も持ち込みすればそれを与えてくれるという事だったのでトリミングも一緒にお願いして預ける事にしました。

 4才になるまで2晩もワグナーと別れた事がなかったので、預けるのが辛くて上山のトリミング専門店に預けに行ったのは、先方に言われた時間ぎりぎりの夜7時でした。「シャイな子なんですね〜。目の色が紫に変わってますもんね〜。」とトリミング専門店の女性オーナーさん。ワグナーの不安な気持ちを見抜いてるって事で少し安心しましたが、やっぱり不安。大丈夫かな〜。。とりしきりワグナーの事を説明し、後はさっさと店を出ました。名残惜しそうにしてると逆に可哀想だしね。ワグナーの鳴く声が後ろ髪を引く事引く事。こんな甘ちゃんのはずじゃなかったんだけどな〜、ワグナーも、そしてわたしも。(自嘲)

 翌日は予定通り6時半の山形新幹線に乗り、横浜・都内を往復して予約してあった横浜駅前のホテルに到着したのが夜の9時。横浜駅の地下街を抜け、階段を上がると予約したホテルだという案内の通り、疲れた足取りで地下街の階段を上がるとそこにホテル。「あ〜っ!」「え〜っ!」ワグママと2人、顔を見合わせてしまいました。20年前に私達の結納をしたホテルだったのです。名前が違ってたから別のホテルだと思ってたんです。数ある横浜のホテルの中で、何の気なしに予約したホテルだったのに。到着してフロントマンに聞いてみたら去年改装して名前も変えたんだって事でした。「ここの懐石料理のお店で結納させて貰ったんですよ。」と、宿泊名簿に記入しながらフロントマンと談笑しちゃいました。偶然とはいえ、こんな事もあるんですね。

 その翌日、ワグナーの事も気になって早く帰ってやろうとも思いましたが、折角2人で来た小旅行でもあるし、学生時代の2人のデートコースだった元町あたりをぶらぶらと歩こうか、って事になりました。元町は店が入れ代わったりしていましたが、昔からの店も多くあり雰囲気は変わらなかった。腕を組んでこそ歩かなかったけど、そこは年輪を重ねた夫婦の良いところでね、ベタベタ・ガツガツしてないんですよ。ちょっとイカシタ・カップルが元町を闊歩したのでありました。(笑)
横浜駅から出ているシーバスに乗ってレンガ倉庫でお茶したり、やっぱり横浜はいいな〜。いつか横浜に住みたいと思うワグ家なのであります。忙殺された日々を送っているから、ほんの少しの自由な時間がとてもリッチな気分に過ごせました。

 そんなこんなの横浜小旅行を終えて、自宅に到着したのが夜の7時半過ぎ。荷物を家に置くや、2人でワグナーを迎えに車に乗り込みました。ワグナーを預けているトリミング専門店には夜という事もあったけど、いつもの半分の20分で着いちゃった。繋がれていたリードを女性オーナーが解くのももどかしく、今まで聞いた事もない悲鳴と言っていい様な鳴き声で私達に駆け寄ろうとするワグナー。やっぱり2泊はきつかったよね。「ワグナ〜♪」ドタバタドタバタ・ブンブン。
ひとしきり再会の挨拶を交わした後、オーナーにワグナーの様子を聞いてみたら、大人しくしてたらしいけど今日の朝は食事も半分残してたらしく・・・、この大飯食らいがね。。
自宅に帰ると、寝る事寝る事。やっぱり不安でゆっくり寝てなかったみたい。普段通りのワグナーに戻ったのは2日後の昨日あたりからかな。私達とワグナーと、それぞれの「ホテルの巻き」でありました。

wagner's room