ワグナーが来る前に(2000年12月28日)

☆プレリュード
 
今日は一般の会社や官庁の仕事納めの日です。と言っても、パパの会社の仕事納めは明日29日なのですが。
そして、30日はパパ一人、会社に出て今年を振り返りながらボ〜ッとするのが毎年の恒例となっています。
誰もいない会社の中で、電話もなく慌ただしさのない時間を過ごすのは1年に1回の至福の時なのです。

 それはさておき、ワグナーが来る事になったいきさつをここに記しておこうと思います。
パパの小学生の頃、近所の洗濯屋さんにジョンという雑種の中形犬がいました。
多分、柴犬の雑種だったような気がしますが、茶色の短毛だったと思います。
当時は、狂犬病などという事にそれほど神経質ではなかった世の中だったのでしょう、
ジョンは放し飼いにされていたと記憶しています。パパが学校の帰りには必ずジョンを途中どこかで
拾って一緒に家まで帰るのが日課となっていました。
パパの家にジョンを連れて帰り、駄菓子などをジョンに食べさせるとジョンはおとなしく帰って行くのでした。
パパの両親は、生き物が一切苦手で家でワンコを飼うのは御法度だったのです。
大人になったら絶対ワンコを飼おうと思っていたものでした。

☆インテルメッツォ

 結婚して子供が出来、慌ただしい日々を過ごして来ましたが、
ある日TVを見ていたら、あるハウスメーカーのCMに青木功と真っ白いデッカイ・ワンコが出ていました。
パパは、そのデッカイ・ワンコに一目惚れしてしまいました。
丁度その頃、パパはパソコンを始めたばかりだったので、早速ネットで検索をしてみたのです。
あの白いデッカイ・ワンコは何と言う犬種だろう・・・片っ端から検索し、だいたいの当りを付けて
グレートピレニーズではないか?というところまで辿り着きました。
その犬種のHPを開いてるところをYahooで検索して、一番最初にあったCHAKURA HOUSEってところに
メールしてみました。「グレートピレニーズっていうのは、青木功と一にTVCMしてるアレですか?」
ってな具合だったと思います。
早速返事が来ました。「ヤッホ〜、そうで〜す。あれはチャクラと同じグレートピレニーズっていう犬種で〜す。」
以来、チャクラのママとはメル友としておつき合いさせていただいてます。

 我が家は子供達がまだ小さい事、ちょっとだけ老人性痴呆症のママのお父さんが同居してる事、
等のワンコを飼うマイナス要因がありました。
子供達の塾の送り迎えや会社の事務の仕事をしたり、あるいはお父さんのお世話をしなければいけない
ママにとって、仕事を増やす事になりそうなワンコ飼いにはママ&娘の強力な反対がありました。

 前にインコを飼っていたのですが、言い出しっぺはパパなのに仕事が忙しいからとインコの世話も
ほとんどをママにまかせていた実績がパパにはあるのです。(^_^;)
以来、「ねえ、ワンコ飼おうよ。」とパパが言っても、「これ以上、あたしの仕事を増やす気?」というママの返事。
将を射んと欲せば先ず馬を射よの諺にのっとり、娘に「ねえ、ワンコ欲しくない?」と鉾先を変えれば、
「ママが益々大変になるでしょ、パパはど〜せ何もしないんだから。」ゲッ・・・(;^_^A アセアセ・・・
そんなやりとりの毎日を過ごしながらも、いつかはピレをと思っていました。

☆フィナーレ

 ある日、チャットで楽しくおしゃべりを交わしていた岡山の石本さんから半年ぶりのメール。
「わたしの友人の娘さんがトランペットを探しているんだけど、何かいいのありませんか?」
そんなやりとりのメールの後に、2年もおつき合いしてやっとお互いの電話番号を知る事になりました。
 で、電話のやりとりしてる時に受話器の向こうからワンコの鳴き声・・・「あれっ、ワンコ飼ってるの?」
石本さん宅では、ダックスとバーニーズをかっているとの事でした。

 ご紹介頂いたトランペットの話しもまとまりかけ、メールの最後に
「P,S まだ家では飼えないけど、いい子がいたら教えてね。」と送信したところ・・・
その日の午後に石本さんから電話。。。
「実は、わたしの家のバニ(♂)が種を付けた広島のバニ(♀)が、今し方1匹目を産んだって電話があったの〜。」
「メールを貰った今日の今日だから、何か縁があるのかなって思って〜♪」
ギョッ(@_@;)
「さっ、さっそく〜、家族会議を開いてみる〜〜!ナハハハッ(^_^;)」
ってな事になり・・・・
アハハハッ(^◇^;)アハハハッ(^◇^;)

その夜。
「あのねママ・・・実はね・・・。」
「・・・という事で、俺が全面的に面倒を見る!朝の散歩も、夜の散歩も!」とわたし。
「フ〜ン、じゃあ・・・子供達に聞いてみよ〜。」とママ。
すぐさま2階にいる子供達を呼んで、「あのね、実はね・・・・・ちゅ〜訳で、どうだ?」
「いいよ。」「いいよ。」・・・アレッ
(^^;)いとも簡単。。

というような訳で家族会議は、決定したのでありました。
決定したとたんに、「名前は何にしようか?」と一番ウキウキしたのはママでした。
「そう言えば、ママは昔コリー犬を飼ってたもんね〜。」パパ
「そうだよ、あたしだって飼いたい気持ちは一緒だよ。」ママ

 翌日、早速岡山の石本さん宅に電話、「家族会議の結果〜、飼える事になったんだけど〜、譲ってもらえる?」
石本さんの快諾を受けはしたものの・・・どうせならデッカクなる♂のワンコをと思ったのですが・・・
「実はね〜、5〜6匹生まれると思ってたんだけど、3匹しかいなかったのよ〜。希望の♂がいるかどうか
先方に聞いてみるね〜。」とのご返事。
3匹の中に♂がいなかったらどうしよう・・・
3匹しか生まれなかったのに、♂がいたとしても、そのうちの1匹を戴いていいものか・・・
申し訳ないやら・・・♂がいなかったら今回は諦めようとも思っていました。
せめて何とか2匹くらい♂でありますようにと祈るばかりでした。

 翌日、石本さんからお電話を頂き、「3匹の中に♂が1匹いたの〜。だからそれを予約しといたからね〜。」
ゲッ・・・(^_^;)ほっ、ほんとにいいのかな〜・・・
「大丈夫、種を付けたわたしのところに1匹貰う権利があるのよ〜。」と、石本さん。
1匹しかいない♂なのに・・・申し訳なさと嬉しさの入り交じる気持ちでいっぱいでしたが、
「よし、わかった〜!じゃあ毎年6月頃楽しみにしてて〜、山形のサクランボを送るよ〜。」

 一週間くらい、名前をなににするか家族みんなで考えていましたが・・・
パパはサックス吹くから・・・ヌケサクとかタゴサクとか・・・(- -)∂
お願いだから呼んでて恥ずかしくなるような名前は止めようね。←ママ
TVの宣伝で♀だと思うけどジェニファ〜なんて・・・呼べないよな〜ハズカシイ。
(ジェニファ〜って名前のワンコがいたらゴメンナサイ。)
わたしのいない時に子供達とママで・・・ロビン
あのね〜、ロビンってうちに来る子の父親の名前なんだけどね〜石本さんちの・・・

 結局、大型犬セントバーナードの映画「ベートーベン」に誘発されて、
ベートーベンに対抗するならワグナーでしょ、音楽もさる事ながらその企画力・創造性は
やっぱりワグナーしかいない!ってな安直な理由で、我が家のワンコは「ワグナー」に決定!
別に対抗する訳じゃないんだけど・・・(^_^;)
(ベートーベンとワグナーの比較については単なる私的印象ですので関係各位様、悪しからず。)

後日、石本さんに名前をメールしたら「ワグナーってWagnerでいいんだよね〜、血統書に記載するから。」
ンガッ(^◇^;)!そっ、そうだっけ?「ネットで調べてみたらWagnerってあったけど。」
(;^_^A アセアセ・・・ご足労お掛けします・・・第2外国語はフランス語だったもので・・・(;^_^A ナハハハッ

 次の休日、ママと2人で本屋に行き子犬の飼育法の本を買い、その後近くのユニクロに行ってパパの冬の散歩用の
ジャケットを買って来ちゃいました。ワグナーが来るのは、まだ当分先の事になるのに・・・

 そんなこんなの待ちどうしい日々がありましたが、今日28日にそろそろワグナーがやって来る連絡が入りました。

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