2010年 新春

 ワグナーが我が家に来たのが2001年の1月1日でした。そして今年、2010年の新春1月10日、ワグナー家にワグナー2世となるワンコが来ました。実は昨年の秋口あたり、ちょうどワグナーが虹の橋を渡って1年が過ぎた頃から、少しづつ2代目ワグナーを探しはじめる気になっていました。
仕事の合間に、ネットの子犬情報を覗いては、いろいろな犬種を見ていたのです。わたしもワグママも「ワグナーと、かぶったり比較したりは嫌だね。」と、バニは検討しませんでした。ワグ家にとって、バニ=ワグナーで「バニのワグナー」の存在は、私達にとって特別のものなんです。それに、バニの寿命は短すぎて悲しすぎます。。

 ワグママが好きな犬種はアイリッシュセッター・アフガンハウンド・コリーといったところ。毛が長くて垂れ耳の中・大型犬がいいんだそうです。わたしはというと、セッターは余り・・・。アフガンも随分その気になったのですが、マズルのとんがり具合がイマイチで、(ワグナーのマズルのプニプニが好き!)それに、アフガンのシッポがどうも。。やっぱりワグナーのような豊かなシッポを持つ犬種が良くて・・・。コリーも近所のペットショップに男の子と女の子が居ましたが、どちらも目が気に入る子ではなかったのです。ワグ家の系統ではないな〜、と感じたのです。
大好きなグレートピレニーズも考えましたが、病気になったりした時の事を考えると、抱えて移動出来る範囲の犬種の方が、という感じ。

 年の暮れに、ワンコが欲しい病に掛かってしまいました。学生時代からお世話になっているサックスのT先生から新しい子を迎えたという連絡が入り、こっちもいてもたってもいられなくなったのです。
以前から気になっていたゴールデンドゥードルという犬種の日本初のブリーダーが山形の酒田にいるとネットで知っていたので、正月に実家の鶴岡に帰省した折りに立ち寄ってみようと、連絡を取っていました。鶴岡市と酒田市は、隣接する市なのです。まあ、見るだけみてみようかといった感じでした。
正月をお袋の居る鶴岡の実家で過ごし、ワグママとオネエも一緒だし、2人を驚かしてやろうとブリーダーさんに寄る事はナイショにして「酒田にシーフードの美味しいとこあるから、山形に帰る前に寄って行こう。」と、2日の朝に酒田のブリーダーさんの所へ。

 ブリーダーさんのところには、せいぜい2〜3頭くらいの子犬がいるのではないかと思っていましたが、「じゃあ、お見せしましょう」と言う事になって別室に行くと、出るは出るは、次から次ぎと20数頭!「男の子と女の子のどちらがいいですか?」って聞かれて、「男の子!」って即答しちゃいました。じゃあ、って言って男の子だけ選り分けてくれましたが、黒い子やオレンジの子や白い子が、またもや20数頭。
「どれがどれだか分からないでしょう、消去法でいきましょう。この子違うなと思ったらサークルの中に戻して下さい。」
 言われるが侭に「う〜ん、この子じゃないな〜。」「ん?あの子、もう一回出してみよう。」と言ってるうちに、ワグママとわたしが共通に気になった子が1頭残リました。

 ワグナーは兄妹の中で一番大きかったし、一番やんちゃだったそうだから、そんな子がいいと思っていたのですが、結局1頭残った子は、そう大きくもなく(小さい方かも)やんちゃでもなく(トローンとして)ただ、20数頭の中で一番色が白かった子でした。顔つきや目も、何となくワグ家に合いそうな雰囲気を感じる子でした。どの子も、もう既に意識がはっきりとして魂が中に入っている感じでしたが、この子だけはまだ意識がはっきりしてなくて、個性というか魂がまだ入っていない感じだったのです。私達が選ぶのを待っていて、選んだらワグナーの魂の分身が中に入ろうと思っているような、そんな気がしたのです。

選んじゃった。。選んでしまったものを、・・・ど〜したもんか。

 結局、1月10日(日)に、我が家にブリーダーさんが、その子を持って来てくれたのでした。「全国どこでも手渡しするんですよ。その方が飼い主さんに会える醍醐味があるんですよ。」遠路はるばる酒田から。良心的。

 ブリーダーさん達が我が家に到着したのが夕方5時過ぎ。一人運転で、もう1人がワンコを抱いて、2人で来てくれました。ワンコは車に酔ったらしく、ちょっと吐いたらしい。ワグナーが来た時は生後40日くらいだったけど、吐くなんてなかったな〜等と考え乍ら、この子は11月6日生まれだそうだから、生後65日目に我が家に来た事になります。やっぱりワグナーより華奢な感じ。

 ブリーダーさんとリビングでフードの事や注意点などを聞いてるうちに、わたしのひざの上で
←こんな感じで寝ちゃった。「大人しい子だな〜。」って言ったら、「明日からは分かりませんよ。(笑)」とブリーダーさん。

 はいはい、まったくその通りでした。翌日からは下のような具合。でも、やっぱりワグナーの65日目より、ずっと華奢。精神的にも、まだ何者なのか分からない状態です。

 おっと、ワグ家に来た時、まだ名前が決まってなかったんです。隣のお姉さんからも「犬種を決めたのはパパだから、名前くらいはママに!」と強く言われちゃったし、1月11日はワグママの誕生日でもあるし、「誕生日のお祝に、命名権はワグママにやるよ。」
音楽家の名前繋がりで『ラベル』とか、いろいろ出ました。わたしは《F1》MixだからF1と言えば『セナ』でしょうって言ったけど、却下され・・・。
結局、命名権のあるワグママが「ワグナーのお父さんの名前を貰ってロビン!」と決定してしまいました。


ゴールデンドゥードルには次の3種があります。

《F1》ゴールデンレトリバー×スタンダードプードル(良いとこ取りの1代Mix。ロビンもこれ。)

《F2》F1×F1(スタンプーが強く出るものからゴールデンが強く出るものまで、多種多様に出ます。)

《F1b》F1×スタンプー(よりスタンプーに近く、より毛が抜けにくい。)

 オバマ大統領がホワイトハウス犬にするかもと、一躍脚光を浴びた犬種。
(実際にホワイトハウス犬になったのはポーランド・ウォータードッグという犬種でした。)

 散歩のとき、子バニのワグナーは、リードをしなければどこに行ってしまうか分からないといった状況で、代わりにリードを付けても何の抵抗もなかったのですが、ロビンの場合はリードをしなければ足下にまとわりついてどこでも付いて来る。逆にリードを付けられると足を踏ん張って抵抗します。へ〜っ、ちっこいのに抵抗する事を知ってるか、このチビスケ。

 子バニ時代のワグナーより運動能力と理解度は、身体が華奢な分あるようですが、その分、躾も早くしないと、と思うワグ家です。
ワグナーの躾を始めたのは、1才半のときで遅かったけど、のほほんと素直な子だったし差程問題はなかった。
ロビンは人間への依存度も強く理解力もある分、ある程度ちゃんと躾けないと。小猾い性格にならないように。
「ワグ兄ちゃんが見てるんだから、いい子に育つんだよ。」とワグママ。

 ワグ家に来て2週間目の昨日あたりから、ワグナーと同じ距離の散歩が始まりました。少しづつではあるけど、「付け」や「待て」の躾も始めています。やっとリードを付けての散歩も何とか出来るようになったかな。

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