マイブーム(否ワンコ話し・その9)

 不祥事件で今話題のNHKではありますが、時代に逆行して今わたしのマイブームはNHKを見る事なのです。民放が視聴率を上げる為に、いま旬の若手芸人が頻繁に出るバラエティを決して悪く言うつもりもないのですが、ちょっとうるさ過ぎ。どこのチャンネルを回しても、(おっと、今は回さないか、)兎も角、どの民放をも若手芸人花盛りで、それもまた結構な事ではあるけれど、オジサンは疲れちゃうんですよ。

 でねっ、NHKの教育やBSを見る機会が必然多くなる訳ですよ。でもね、オジサンは近頃の大河ドラマなんか絶対見ない。ハンパチュートなんだもん。ジャニーズが悪いとは言わないけど、主役をやるには番組が違うんじゃない?大河の主役は若手芸人じゃなく、役者がやるべきだよやっぱり。誰に媚びてるんだっつーの!そりゃ仲居君の「砂の器」も結構良かったと思うけど、大河はそういう次元で主役を選ぶべきじゃないとオジサンは思うのだよ。大河だぜ大河、エヌエイチケーのタイガなの!もっと自分を大事にしなよ、エヌエイチケー。って言いたいのだ。


 ではどんな番組がマイブームになってるかってーと、もう終わっちゃったけど、「趣味悠々」という番組の中の片岡鶴太郎流の絵の講座なんか良かったな〜。高橋英樹は最初から結構上手かったけど、スーちゃんなんか最初はひどいもんだった。でも、しまいにゃ随分上手になったよね。絵心って面白いもんだ。やっぱりセンスの問題だね。最初はヘタッピのスーちゃんをレギュラーで出したの大正解だよ。俺もやってみたいな〜って気になるもんね。
 この他にも「趣味悠々」は園芸あり、書があり、自分が出来なくても見てて楽しいし、多岐に渡る趣味の世界が広がります。何か趣味を見つけるのもいいかも知れませんね。

 季節モンだけど、ウィンブルドンなんかも面白いよね。時々写される観客席を見ると、ネクタイをしてビシッときまったスーツを着て、さも英国紳士とおぼしき人物が、側にその夫人と思えるこれまた貴婦人よろしくハイセンスな服装の女性と真剣に眼下の試合を観戦してる。かと思えば、その下の席にはサッカーの試合のサポーターみたいなTシャツ姿で、顔にペインティングした若いおにいちゃんがいたり、そしてまた凄い美人がいたり。またTVがそんな美人をよく写すんですよ。その美人にしたって、そんじょそこらの美人さんとは、ちと違う。ノーブルなんですね〜、赤いサマードレスに身を包み、洒落たサングラスなんか掛けたりしちゃって、これがまたブロンドのショートヘアーに良く似合う。
 女王グラフと伊達公子の試合の時、客席から「グラフ〜!俺と結婚してくれ〜!」という声援。緊張感一杯のその時、グラフはサーブする手を止め、客席に顔を上げてフッと笑顔になったんです。「あなた年収、幾ら稼いでいるのー?」と大声で返したんだよ〜。あの緊張感の中で、すっごいジョークだよね。(笑)後で伊達公子が、あの時、自分は「あたしじゃダメなの〜?」と言いたかったけど、言えなかった。と後述してました。言えなかった伊達の負け。あれで試合の流れは女王グラフに行っちゃった。人間力の差かな〜?
 いま話題のシャラポアだって、日本人が初めてお見掛けしたのはBS中継ウィンブルドンの対・杉山愛戦じゃないかな?最初は愛ちゃんが勝ってたんだよ。で、ワグママが「どっちを応援してんの?」って聞くから、「そりゃ、可愛い方」とわたし。亜流の好きなわたしは、負けてる方を応援したくなる。それが可愛いければなおさら。(笑)杉山愛とは年期が違うし、このまま負けるだろうな〜と思ってはいたけど、ワグママに聞こえるように「シャラポア、頑張れ!」って応援してたら、あれれっ?勝っちゃったよ。
 あの試合がシャラポアの転機だったんじゃないかな。どっちかっていうとあの試合、杉山の自滅って感じだったんだけど、勝ったシャラポアは自信に繋がったんだと思うな。それ以後シャラポアは、あれよあれよと勝ち進み、ウィンブルドン制覇しちゃった。衝撃のデビュー。そんな感じだったし、あの1戦を見れた事は幸せだったな〜。言うなれば、さなぎから蝶に変身する瞬間だもん。今、シャラポアが騒がれてるけど、時代の先取りはこっちが先じゃ。(笑)


 これからブレイクする予感があるのはピアニストの三船優子。彼女は今、NHK・BSの日曜深夜の番組「ブックレビュー」のゲスト司会者。この番組、毎週芸能人や作家がお勧めの本を紹介するんだけど、その人間の素が出て面白い。民放の「朝まで生テレビ」も政治家や評論家の素が出て面白いけど、「ブックレビュー」は喧噪の中じゃなく、好きな本の紹介の話しぶりや間の取り方で、その人間の素が出て来るから面白い。
 そういった中で、ひときわ魅力があるのがこの三船優子なのだ。わたしは音楽関係の仕事をしているにも関わらず、実はこの三船優子なる女性が何者なのか知らなかったのであります。作家かな〜、エッセイでも書いてるのかな〜、どんな世界に居る女性なんだろうと、番組の終わった後にPCの前に座り、ネットで検索してみると何と、ピアニストじゃないですか。はは〜ん、納得。センス好し、落着き好し、相手の引き出し方好し、しかも自分の世界を持ってる。イ〜イ・オンナだね〜♪
翌日、早速ネットで彼女のCDを取り寄せたのでした。へへへっ。彼女は今以上にブレイクの予感あり!イチオシー!

 「ブックレビュー」の前に「熱中時間」という番組があります。これがまた面白い。芸能人が趣味で熱中している物作りのドキュメントが半分、残りの半分の時間に素人が趣味で製作している凄い物のご披露。名前は忘れたけど、「硝子細工」や「本革の椅子作り」や「書」をやっている芸能人達。広告紙での「家具作り」や世界の名画を編み込んだ「毛糸セーター作り」や、かと思えば消防車の写真を撮りに日本全国から世界まで歩き回り、しまいにゃ中古の消防車を手に入れこまめに直しを入れたり、また本物のバスを乗用車にしている若い娘がいたりと、素人がここまでするか!といったいろんな世界を垣間見れるのです。毎回、こんな世界もあるんだな〜と感心しながら、自分も何か熱中人になれないもんかと頭を巡らす日曜の深夜なのだー。時折、こんな時間に携帯メールをして来る北海道の某ちゃんとメールをしながらね。(笑)


 先日も、ふとBSに切り替えたら、ロック歌手の忌野清志郎が四千年の寿命を生きる生物の取材旅行をしていました。何だと思います?松です、松の木。アメリカの殺伐とした山岳地帯に生きる樹齢四千年の松の群れです。キリストが生まれてから二千年余り。そのまだ二千年前から、この地上に生きる松の木がいっぱいそこに、居た。養分の本当に少ない、水もほとんどない岩山を割って、四千年も生きたわりには、そびえ立つ程高くはないけど、ぶっとい。硬くねじれて半分以上樹皮も脱ぎ捨て、でもまだ毎年、松ぼっくりをぶら下げる彫刻のような松の木。
 ガラガラとした岩山の中に、象徴的に対になって立つ二本の松がありました。清志郎はこの二本を「風神」と「雷神」と呼んでいましたが、正にそれ。そういった厳しい環境だからこそ、年輪はしまり、岩をも割り、四千年もの長い年月を生き延びて来れたんだとか。
人生を考えさせられる画像ですが、清志郎も余計な事は言わず、ただボツボツと「う〜ん、・・・凄いね、・・・う〜ん。」この樹齢、そしてこの姿の前には、物言わない清志郎が凄く説得力があったな。そういえばゴッホの絵を見に行く清志郎も確かBSだった。やっぱりボツボツとゴッホを語る清志郎でした。
忌野清志郎、ウ〜ン、イ・イ・ジャ・ナ〜イ♪

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