要求(12月30日)

 今年の11月は、7才を迎える事が出来るのかさえ心配だったワグナーですが、抗癌剤ロムスチンの効果と、生来の強さと、そして皆さんからの暖かい応援で、また元のように復活してくれたワグナーです。

毎日接しているから性格の成長振りが分からない事も多いのですが、ふと「あれっ」と思う事もあります。
昨日も夕食を食べてる最中に、急に食べるのを止め、TVを見ているママに振り向き「ワォン!」の声。
「何だよ〜、偉そうに。ったく〜。」と、ママもワグナーの要求を直ぐに理解して笑いながらソファーを立ちます。
食べてる最中に、台の上の食器の角度が変わったから直せと言っているのです。角度のずれを直してくれるまで、食器に向かおうとはしないのです。

それに似たような事ですが、リビングのドアがワグナーの頭が入るくらいは開いてるのに、ドアの前でまた偉そうに「ワォン!」。「ちゃんとドアを開けて!」のワォンなのです。そのくせ散歩から帰って来てミルクが飲みたい時は、そのくらい開いていれば頭でこじ開けて入ってくるくせに。ますます人間らしくなって来たというか、要求水準が上がって来たというか。この気分屋的性格は一体誰に似て来たのでしょうか。

 昨日29日の夜にオネエが帰省しました。ママが駅まで車で出迎えに行ったのですが、駐車場にママの車が帰ったと分かると、いつにも増して玄関のドアが開く前から大騒ぎのワグナー。オネエが帰って来るのを察していたようです。出迎えの主役は当然ワグナーです。いつもの事ながら、わたしへの「ただいま」の挨拶は下の画像の大騒ぎの後。

 この日、11時過ぎに寝る前の散歩に連れ出そうと、
「さ〜て、いっこうっかなっ♪」と、わたし。
いつもなら、この時間になれば声が掛かる前からソワソワして、声が掛かれば大騒ぎで玄関に出て行くのに、この夜は一向に動こうとしません。オネエが帰って来て大騒ぎしたから疲れて寝ぼけてるのかな〜?

1.わたしが散歩用のコートを着て、2.リードを持って、3.玄関まで出て、と3つのアクションをしても、いつもはどのアクションにも反応するのに、そしてリビングのドアは大きく開いているのに、まったく動こうとしません。
「ワグナー、サンポ行くぞ、サ・ン・ポ!」
ムクッと起き上がると、わたしの待つ玄関ではなくソファーに座るオネエの側にトコトコ行くのが見えました。
「あはは〜っ、分かったよワグナー♪」とオネエ。
オネエが帰って来ると、夜の散歩はオネエも一緒に行く事が多いのを覚えていて、オネエと一緒に散歩がしたかったようです。
「った〜く、仕方がないな〜、ほれっ、リード」と、オネエにリードを手渡し、夜の散歩に出掛けました。
今までにない、この要求水準の高さ。病気したからかな〜、7才にもなったからかな〜。
「えっへっへ、カ〜ワイイナ〜、ワグナーは。」と上機嫌のオネエ。
いつも私との時はもっと早いペースでトットコ歩くのに、オネエがリードを持ったこの夜はオネエの歩くペースに合わせてゆっくり歩いていました。

 一夜が開けた今朝の事、余程オネエが帰って来たのが嬉しいのか、どこから持って来たもんだかオネエのコートをくわえて来て、この画像。

オネエのコートに何度もジャーンプ。
そして一生懸命匂いを嗅いでました。

オネエが起きて来たら怒られるぞ・・・ヒヒヒッ

涎だらけ・・・。

知〜らないっと。

wagner's room