点滴・その2(9月24日)

 夏休みの取れなかった新入社員のオネエが、2泊3日の短い時間でしたが帰省しました。この時期に、これも偶然。特にワグナーの事を知らせたわけでもないのに、たまたま帰るという連絡があったのです。

 オネエが来る日、22日の土曜日は、わたしもワグママも獣医さんに点滴を貰いに行く日だと思っていて、ワグナーを連れてワグママと行ってみると「学会に行く為、24日まで休業」の紙が貼ってあり入り口が閉まっていました。1日勘違いしていたのです。金曜の21日に行かなければならななかったのです。
仕方がないので、どこか開いてる獣医さんのところで点滴を調達しようと、最近出来たばかりの近所の獣医さんに(104番で電話番号を調べて)携帯から電話してみると、7時までやってるとの返事。直ぐに直行。

 到着したのが5時でした。待ち合い室は満パイ。受け付けで事情を話し、点滴を貰いたいとお願いすると若い看護服さんが奥にいる先生と相談して「では、その点滴と同じものをご用意しますから持って来て下さい。」という事になり、持って来てないよ点滴。。仕方なくまた自宅に戻って点滴を持って再度その獣医さんのところへ。
「今日は何も食べてないので、診察していただいて栄養剤を注射して貰えませんか。」と受け付けの看護服の女性にお願いしました。ついでに余計な検査はしなくていいようにと血液検査の表を提出しました。先客が2組程に減っていたので、そう時間は掛からないものと思っていたのです。

 ワグナーの番になり、診察室にワグママとワグナーと一緒に入ると、若い先生が待っていました。
「血液検査を拝見しましたが、この検査表にない項目でちょっと気になるところがあるので、それだけ調べさせて貰えませんか?」と若い先生。少し長引きそうだけど、折角そう言ってくれるんだからと血液検査をしてもらう事にしました。

検査の結果、腎不全よりリンパ腫の疑いが濃厚という結果が出ました。若い先生もこちらの疑問点にも丁寧に説明してくれて、
「以前、わたしが担当したバーニーズも同じ症状だったんです。リンパ腫であれば、延命は出来ないけれどこの薬を使うと通常通り元気になります。」という薬を1週間分、貰う事にしました。あまり効いて欲しくない薬ではあるけれど、元気のない今のワグナーには効いても欲しいし、複雑な心境です。

いつものハンサム先生の事も、ハンサム先生が行った獣医学会の事も、この若い先生は良く知ってるとの事だったので、今日の事をハンサム先生と連絡を取って頂くようお願いしたところ、快く引き受けてくれました。

 わたしもワグママも、何故かワグナーの点滴を貰いに行く日を間違えて、いいも悪いも新たな展開となったワグナーの病状。これもまた偶然。

 オネエが駅に着く予定時間は7時、駅まで迎えに行くつもりでいましたが、検査結果が出るのが意外に遅くなり、その間ワグママとオネエが携帯メールのやり取りをしてましたが、結局オネエは駅から自宅までタクシーを使う事になりました。
私達が自宅に着くと、自宅には明かりが点っていました。「オネエ、着いてるね。」とママ。

 玄関を開けると、「お帰り〜♪」と久々のオネエの声。車から玄関まで、ヨタヨタと歩いていたワグナーが、オネエの声を聞いた途端にシッポをブンブンと家の中に駆出します。「ワ〜グナ〜♪」と、いつものオネエの呼び声に「ガウガウガウ〜」と答えて擦り寄るワグナー。「何でガウガウ言うんだよ〜」と笑いながらオネエ。
「ワグナーが家に来て1週間目くらいの時、ワグナーを抱いていて落っことしたバカがいるんだよな。」とわたし。
「エヘヘヘッ」と、オネエ。
わたしとワグママもそっちのけで、久し振りのオネエに擦り寄るワグナーです。

←久し振りにオネエ得意のヒゲのカットをしてもらい、ご機嫌のワグナー。

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