職場における口腔保健ー産業歯科ー職域口腔保健事業例

 ひとは誰でも、いくつになっても健康でありたいものです。健康はすべての基本です。
 では、健康とは?ときかれたらまず何が頭に浮かぶでしょうか。快食・快眠・快便、、、、そして仕事に精をだし、元気で毎日を過ごせること、心身ともに健やかである事でしょう。
 健康の第一条件とは、ズバリ、何でもおいしく食べられる事ではないでしょうか。
 ひとはパンのみにて生きるにあらず、しかし食べなければ生きてはいけません。
 THP(トータルヘルス・プロモーション・プラン)の中に口腔保健の項目があるのは意義深いことです。快適な職場生活を送るためには、口腔保健はきわめて身近な、大切なものといえるのでしょう。
 ふだんあまり気にかけていない口腔保健、歯と口腔の機能は、年をとったり、失われて初めて、いかに重要なものかに気がつくものです。ですが、失ってからではもう遅いのです。何事にも未然に防ぐことが肝腎です。

 そこで、労働衛生における口腔保健について説明します。
まず、口腔にはさまざまな働きがありますね。咀嚼(ものを食べる消化器官の入り口)、呼吸、発音、審美性(口元の美しさ)等、一般的によく知られているこ とのほかに、唾液中には酵素が含まれ、消化を助けるだけでなく、口腔内の自浄作用や殺菌作用、また最近の研究では発癌を抑制する作用があることが報告され ています。また、精神の平静(メンタル)の面と口腔とは密接な関係があり、イライラして歯ぎしりしたり、歯をくいしばったりした事はありませんか。口腔心 身症や、最近では咬み合わせの不調和とストレスとが重なって、顎の関節が痛くなったり、口が開かなくなったり、肩こり、手のしびれ等を訴える顎関節症とい う病気が増えてきています。さらに、全身との関連性では、咬み合わせは姿勢とも関係があります。咬み合わせのバランスが崩れ長い間片側でばかり咬んでいる と背骨が曲がり、腰痛を起こしやすくなります。又、歯が丈夫な人ほど、年をとっても壮健で、脳が刺激を受け、ボケにくく、長生きしているのです。  このように、口腔保健の分野では、単に歯だけでなく、歯ぐき、顎関節、舌、顔つき等美容の面、そしてメンタルな面までをも対象としているのです。

 これ程大切な口腔保健も、日頃はついおろそかにされがちなのも事実です。
 働く人々にとって、忙しいためによほど痛くならない限り、みてもらおうとしないのも現実でしょう。
 治療はもちろん大事ですが予防の方がもっと大事です。
 最近、成人病が生活習慣病と呼ばれるようになったように、むし歯、歯周病等もまさにその人の生活習慣と深い関わりがあるのです。そのために正しい知識を持ち、正しい手入れの仕方で自己管理をすることが、一番大切といえるでしょう。(職場での口腔保健事業)

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