サーブの車庫建築日記/9月編



Garage construction diary of SAAB/September

9月編


(09/03)

伊藤家の解体
before after

昨日、我が家の「解体工事」が終わった。終わってしまった。一日で奇麗サッパリと・・・
「建設リサイクル法」適用なのにも係わらず・・・、そんなんでイイのだろうか? 
発注者も監理者も私だし・・・、まあイイか。バキッ!/(>_<;)

建設リサイクル法は、建物解体の場合 80m2(24.1坪)以上の解体工事から適用される。
我が家の解体面積は 91.09m2(27.5坪)だったりする。う〜んイイのだろうか?
怒られるのは私だ! 処罰は解体業者ではなく施主の方に来る。罰金は 20万円以下の筈だ。
前科一犯? 甘い、私は道路交通法で既に前科 5犯だからねえ(自爆)。

解体工事のお陰で、我が家の駐車場が広くなった。4〜5台は優に停められるって感じだ。
と言っても temporary(一時的な)ものだが・・・
予定では、解体工事は 4日掛かる予定だった。真面目な解体工事をしていればの話しだが・・・
早速、基礎工事担当の畑中左官工業所(畑中光くん)の所に行って来た。
私の作った工程表では、地鎮祭が 9/10で、基礎工事着手が 9/11からだったものでね。

豊:『地鎮祭を 9/4にするから、基礎工事はその後いつでもイイよ。いつからでも・・・』
光:『え〜、お前に貰った工程表は一体何なんだよ?』
豊:『だって、解体が一日で終わっちゃったんだもん・・・』

彼は仕事が忙しいらしい。予定を繰り上げるのはチョット難しいかも・・・
だが彼は、親友である私の頼みを聞き入れてくれない様な奴ではない。多分きっと・・・
何しろ、彼にはレーザープリンターをプレゼントしている経緯もあるし・・・
聞き入れてくれなければ、プリンターを引き取って来るだけだし・・・
近頃の Mac & DUCATI ITO!は、司法・行政、更には友達も敵に回す「悪人」に成ってます。

解体工事の準備や引越しで、我が家の図面がストップしていた。今は建具表を描いている途中だ。
図面も出来上がってないのに、予算も決まってないのに、始めちゃってイイのだろうか?
鋼製建具工事の五十嵐物産さん、木製建具工事の小野菊蔵建具店さん、今日寝ないで図面を仕上げます。
それは無理だな・・・

(09/06)
今朝は雨降りだった。今日から我が家の基礎工事着工の予定だった。まずいなあ・・・
だが、大工さんに無理を言って、遣り方を出して貰った。午前中の降水確率 70%が晴れて来た。
やっぱり日頃の行ないがイイと、天気も違うねえ・・・

ユンボを操る畑中光くん ランマーを掛ける私・・・

ユンボを操る光くんは笑っている。余裕だねえ・・・。ランマーを掛ける私は・・・、必死だよ。
地盤がイマイチだったので、荷重の掛かる基礎の下に、昔の基礎の割り栗石を入れてランマーを掛けた。
岩盤(支持力 100t/m2)とまでは行かないが、なかなかイイ感じの地盤に出来た。
10t/m2くらいの支持力は十分取れるんじゃやないか?
上に乗るのは木造だし、自分の家なんだし、まあイイだろう。監理者の私が許可しましよう。
オマケに畑中光くんが、砕石にセメントを混ぜて地盤改良?までしてくれた。やるねえ・・・

お陰様で、今日で根伐りと砕石事業まで完了した。月曜日に捨てコンクリートと墨出しをするらしい。
なのに私の方は、未だに設計図面の方が未完だったりする(汗)。
昨日描いた「鋼製建具」の図面を、今日サッシ屋さんに持って行く予定だったのだが、
基礎工事のお手伝いをしていたので、ファックスで流してだけ置いた。
今日は「木製建具」の図面を描く予定だったが、それも出来なかったし、今日は疲れちゃったし・・・
どうせ打合せは月曜日だろうから、明日中に描いて月曜日に届ける事にしよう。

今日は現場監理、写真撮影、ランマー掛けと、実に充実した一日だった。
施主、設計監理者、現場監督、作業員、一人四役なんてなかなか出来ない事だからねえ・・・
そして、肉体労働の後のビールは旨い!

(09/09)

基礎のベースコンクリート打設

本日、我が家の基礎の鉄筋組みとベースのコンクリート打設が終わった。
畑中左官工業所から 4人の職人さんが来て、鉄筋組みをパッ!と終わし、打設もパッ!と終わった。
生コンも、設計(21-15-25)だったのを、24-15-25 に上げて打設して貰った。
だが、問題が一つあった。それはコンクリートポンプ車の兄ちゃんである。

ポンプ車でコンクリートを圧送する時は、初めにセメントノロを入れて配管の通りを良くする。
出て来たセメントノロを、ポンプ屋の兄ちゃんが、躯体の中に入れやがった・・・ブチッ!
普段は温厚な私だが、声を上げた『おいおい、ダメダメ!』
そのノロを入れた場所は、事もあろうに私が割り栗石を入れて、ランマーを掛けた所なのだ!
直ぐに打設部位を移動させ、ノロとコンクリートの混ざった、水セメント比が 80%くらいの、
スランプが 25cmもある様な、水みたいな生コンを、私がシャベルでかき出してあげた。
『躯体にノロを入れるざ〜あんめえべよ・・・、バカか?』当然聞こえる様に・・・

水セメント比 80%・スランプ 25cm、水生コンのかき出し完了!
ポンプ屋の兄ちゃんの所に行って『さっきの所に入れて。あそこは荷重が一番掛かる所なんだよ』
しかし、セメントノロを躯体に入れるとは、ふざけた事をしてくれるねえ・・・、教育が成っとらん!
普通は他の所に出すとか、バケツに取るとかするもんなんだがねえ・・・
設計屋の目の前じゃ普通やらんだろう。設計屋がいない所じゃ普通にやってる事だが(爆)。

躯体でも他の部位なら大目にも見てあげるが、ソコは私が必死にランマーを掛けた所なんだからねえ。
ポンプ屋の兄ちゃんも、少しは「建築」の勉強になっただろう。いや、ならんだろうなあ・・・

(09/14)

基礎の立上りコンクリート打設

昨日、我が家の基礎立上りのコンクリート打設が終わった。
打設前に、型枠検査を兼ねて鉄筋のスペーサーは私が入れて差し上げた。
コンクリート打設後のアンカーボルト入れも、位置を墨出しした私がやって差し上げた。
ホールダウン金物用のアンカーボルト(M16)は、型枠組みの途中で既に入れてある。

さて、コンクリート工事の注意事項は?
鉄筋も型枠も特に問題はなかった。後はコンクリート打設と打込み前後の準備と養生である。
打設前には型枠内部を清掃し、散水して型枠を湿らせておく必要がある。
コンクリートの硬化に必要な水分を、乾いた型枠が吸って、硬化に悪影響を及ぼさない為だ。
簡単に言えば、打設前に型枠に散水しない基礎は、基礎の表面がボソボソになるのだ。

さて本題に入ろう・・・
立上りの打設予定は午後 4時からだった。だが、ポンプ車が 30分遅れると連絡が入った。
生コンミキサー車は既に到着して、ポンプ車待ちの状態である。
コンクリートの打設には、練り混ぜから打設終了までに「時間の制限」がある。
生コン車の伝票には、生コン会社を出発した時間と、現場に到着した時間が記してある。
私は出荷から 90分経った生コンは使わない。使えない生コンは勿論「返品」であ〜る。

生コン車が会社を出たのが 3時30分、現場に到着したのが 4時。既に 30分経過・・・
そして遅れて来たポンプ車が、圧送の準備を終え、打込みを始めたのが 4時20分。50分経過・・・
私が何を言いたいのか?
生コンは、出荷後 90分(5時)までに打設を終了しなければならない。と言う事だ。
つまり、その生コンの打設時間は 40分(しか)ないと言う事である。

・セメントノロを躯体の中に入れない事
・打設は 5時まで 40分間で完了する事

バイブレーターの掛け方、その他については、よっぽどの事がない限り注意はしない。
畑中左官工業所の職人達は、プロの集団だからねえ・・・
結局、打設が完了したのは 5時 5分だった。5分のオーバーくらいは大目に見るとしよう。
畑中左官工業所の皆さん、大変ご苦労様でした。来週は土間コンクリートです。ヨロシク!
土間コンクリートの「金鏝押え」は、私(二級左官技能士)が担当しましょう。

それからもう一つ・・・
コンクリートは、打込み後も急激な乾燥を避けなければならない。
しばらくの間は、コンクリートと型枠を湿潤に保つため、散水養生をする必要がある。
コンクリートは初期の「湿潤養生」が大切で、それは強度や耐久性にも影響するのだ。
普通、散水養生は現場監督の下っ端の仕事だが、我が家の現場監督は私なものでね・・・

(09/16)
近頃、夜がめっきり寒い・・・
サーブの車庫増築工事の為、我が家の階段は解体してしまった。
今は仮設の階段で、ベランダ経由で 2階へと上がっている。非常に不便な毎日を過ごしている。
トイレに行くにも、風呂に行くにも、飯を食うにも、いちいち面倒だ。
ベランダ→仮設階段→ぐるっと回って勝手口から・・・、そんな状態の辛い毎日だ。

山形は昼は暑いが夜は寒い。明日の最高気温は30度で、最低気温は14度らしい。16度も差がある。
昼はビールが旨いが、夜は熱燗?って感じだ。でも私はやっぱりビールだな。
ビールを飲むと小便が近くなる。midnight(夜中)に仮設階段を下りると音がする。
昼でも音はするが、静まり返った夜中に、カンカンカンという音はご近所に迷惑だ。
私が下駄を履いているからだろうか? 私は下駄が好きなのだ・・・

私は 2年でこの下駄を履き潰す。これは 1年目だが結構くたびれて来ている。可哀想に・・・
この下駄で何代目に成るだろう? 20年近くこの下駄を履いている気がする。
my favorite shoes は、リーガルでもフェラガモでもない。この桐の下駄だ! 冬以外は・・・

(09/17)

基礎コンクリートの型枠脱型完了!

本日、基礎コンクリートの型枠を脱型した。打ち上がりもまあまあである。
3日間、毎日午前と午後 2回の散水養生をしてあげたからねえ、暑い日は 3回の時も・・・
それで打上がりが悪かったら話しにならん!

部分的に、石積み風に仕上がる型枠(マトリックス SK-08)を使ってみた。右の写真だ。
ご近所のオバちゃんがコレを見て『なんだ〜コレ?コンクリートんねのが?』と聞かれた。
私:『設計屋だがらよ〜、ちょっとハイカラな事ばしてみだんだ・・・』
『なんとハイカラでイイちゃ〜』と、そのオバちゃんは言っていた。つかみは OKって感じかな?
だが、我が家のドラマは、コレからまだまだ続くのだよ。オバちゃん・・・

ご近所で、我が家の他に 2軒の住宅が建設中なのだが、
工務店や大工さんと、Mac & DUCATI ITO!の「違い」を、見せて差し上げないとねえ・・・
次回のアップは、私の「土間コンクリート金鏝押え奮闘記」の予定だ。乞うご期待!

(09/20)

土間配筋 土間コンクリート打設

今日の降水確率は、午前午後ともに 20%・・・、少々の雨など私は気にしない。

・土間コンクリート金鏝押え
 44.1m2
(¥620/m2)
・  同上    金鏝仕上げ
 9.7m2
(¥560/m2)
・  同上    木鏝均し
 6.5m2
(¥380/m2)

と言う訳で、我が家の 60.3m2の土間コンクリート打設が終わった。
コンクリートの直押えと言っても色々ある。押える手間が違えば、当然 m2単価も違うのだ。
車庫と物置の一発仕上げは「金鏝押え」、木造転ばし床の所は「金鏝仕上げ」
タイルを貼る所は「木鏝均し」と言った感じだ。
設計屋でも現場監督でも、その辺の所が良く判ってないのが多い。私も含めてだが・・・
因に m2単価は、日本左官組合連合会の平成15年度版単価だ。

土間コンクリートの打設を終え、乾きを見て 1回押えて、昼飯を食べて、2回目の押えをした。
雨が降りそうで降らない・・・、でもやっぱりパラパラと降られた。
大丈夫かな〜? やっぱり押えた所に穴(小さなクレーター)が・・・
仕方がないので、もう一度軽く押えてシートを掛けて養生をした。そんな時は押え過ぎてもいけない。
3回押えると、床は真っ平らになり、見る角度によっては「磨き」の様に見える時もある。
たかが車庫に・・・、そこまで何度も押える必要はないだろう。

私一人で押えるつもりだったが、私を見兼ねた親父さんが手伝ってくれた。実に余計な事を・・・
お陰様で押えるのが早く終わったし、私もヘトヘトに成らずに済んだ(笑)。
雨さえ降らなければ、私一人で押えたかったが、この場合とっとと押えて養生した方が正解だ。
ガリガリと押えて「鏝マメ」が出来るのを期待していたのだが、残念ながらマメは出来なかった。
ちょっと物足りない気さえする。次の土間(屋根の融雪土間)の方で頑張ろう!

我が家の屋根は平らな陸屋根(1/50勾配)にして、融雪用ボイラーと配管で屋根雪を融かす計画だ。
一般的なルーフヒーティングなどではない。ロードヒーティングを屋根の上に持って行く。
融雪配管の後、70mmの土間コンクリートを打つ。つまりコンクリート蓄熱床暖房なのであ〜る。
屋根の融雪ボイラーは、温度センサーと降雪センサーの併用で作動するしくみだ。
屋根は床暖房であるにも係わらず、部屋の方の暖房は普通のファンヒーターだったりする(爆)。

更に、平らな屋根は「屋上」としても機能する。屋上には階段室兼用の融雪ボイラー室が付く。
建築基準法では、床面積には入っても「階」には数えない機械室(融雪ボイラー室)である。
我が家は「木造3階建て」であって 4階建てではない。4階だと「木造」では建てられないからねえ。
ご近所の「雪下ろし風景」を、屋上でビールを飲みながら眺めるのが楽しみであ〜る。

木造の屋根にコンクリートなんか載せて大丈夫なのか? 心配御無用!
屋根の自重は170kg/m2で、更に積雪荷重も念の為 50cm(150kg/m2)で構造計算してある。
ルーフドレンが詰まって屋根がプールに成っても、15cmまでなら大丈夫だ。
と言っても10cmの所にオーバーフローを設けるので、15cmも水が溜まる事は無い。
耐風圧に関しては、風速 40m/sで計算しているので、大型の台風が来てもまあ大丈夫だろう。
私とて何の根拠も無く、思い付きで頭に重しを載っける訳ではない。一応は設計屋だからね。

(09/21)
昨夜、そして今朝、雨が降った。土間を養生していたビニールシートを外してみた。
平らな床は何処かに水が溜まるものだ。床に勾配が無いのだから溜まるのは仕方がない。
しかし・・・、勾配を付けてある筈の車庫の床に水たまりが・・・
土間の型枠を外してみないと、どの程度溜まるか定かではないが、確実に溜まりそうな部分があった。

考えてみると車庫の奥行きは 3間(5,460mm)、それに対して床の勾配は 50mmにしていた。
よくよく考えてみると、5,400で 50mmの差と言う事は、水勾配は1/108と言う事に気が付いた。
一般的に1/100の水勾配では水が溜まる。施工精度の問題で、必ず何処かに水が溜まるものだ。
それは経験で知っていた筈なのに・・・、今更である。
玄関と風防室の床は、1,800で20mmの勾配を付けてある。水勾配は1/90、そこは問題はなかった。
と言う事は? 5,400で1/90の勾配、つまり 60mmの差を付けていれば、水が溜まる事は無かったかも。
わずか10mmの違いで水たまりが出来る。建築とは恐ろしく微妙な物だと今更ながら・・・

とは言うものの、溜まると言っても車庫だし、そのうち屋根も出来るし、気にしない気にしない。
建築は、小さな事をくよくよ考えない事が大切なのだ!
そんな事ばかりに気を取られていると、大きな事(問題)を見失しなう事に成り兼ねない。
車庫の水たまりどころの問題では済まない、もっと大きなトラブルに遭遇する事に成るだろう。
小さなトラブルは大いに経験すべきだ。そして大きなトラブルに遭わない事が大切なのである。

確実に水を溜めない水勾配と言うのは、施工精度を考えると1/50程度の勾配は必要だ。
我が家の屋根の場合、屋根には絶対に水たまりが出来ない様、水勾配は1/50で考えている。
4.5間(8,190mm)で163mmの差を付ける訳だ。それを 2ヶ所のルーフドレンで受ける。
それで本当に水が溜まらないのか? 不安でもあり楽しみでもある。まあ問題は無いだろうが・・・
ドレンも1ヶ所ではダメだ。1つが詰まっても他の所から排水される様、2ヶ所以上が常識である。

私は「雨漏り」のする建築を、建築とは呼ばない。基本である「雨風をしのぐ」が出来ないのではね。
その点で、我が家の屋根には不安的要素がいっぱいだったりする。
動く木造の屋根で FRP防水、弾性 FRP ではあるが本当に大丈夫なのだろうか? とかね。
防水工事は来月中旬頃の予定なので、詳しい事はその時にでもアップするとしよう。
先々の事を考えるのも大事だが、目の前の事も忘れてはいけない。
明日は基礎の天端均しモルタルの予定だ。それをやるのが私だったりする。よーし頑張ろう!

(09/22)

基礎天端均しモルタル 詳細?

今日は基礎の天端均しモルタルだった。親父さんと二人で・・・、私には任せられないらしい。
私も他の仕事があって、全て親父さんにやって貰いたかったのだが・・・、手伝って差し上げた。
そして私の仕事は、相変わらずの「コネ屋&運び屋」だ。見習いは辛い。
モルタルミキサーでは練らず、舟で手練りだったので、コネ屋の私は結構大変だった。
お友達の木村光一くんに『詳細な写真も・・・』とメールを貰ったのだが、これでイイだろうか?

基礎天端均しモルタルの工程はと言うと、
・基礎天端の清掃→歯定規の取付け
・接着剤の塗布→モルタルを練って、モルタル塗り付け
・モルタルの乾きを見て、天端の定規摺り→木鏝で均す→金鏝で仕上げ
・モルタルの乾きを見て、金鏝で押える。
・納得いかないので、もう一度金鏝で押える。 こんな工程は Mac & DUCATI ITO!だけだ。
暇だったのでつい・・・、基礎天端均しモルタル(金鏝押え)にしてしまいました(爆)。

(09/23)

アップ
東北電力&NTT東日本

我が家の家の前には、こ〜んなに電線がぶら下がっている。
アップをご覧頂こう・・・、上から、
・高圧6000Vが 3本(人が触れると確実に死ぬらしい)
・低圧100Vが 4本(人が触れるとビリッと来る。運が悪いと死ぬかも)
・NTT(我が家はコレから、一般アナログ回線と ADSL 回線の2本を引いている)
・隣家への電力引込み(100V) とまあそんな感じだ。

昨日、工事で危険だからと言う事で、電力線に絶縁カバーを取付けて貰った。
電柱が道路の我が家側にあるので、建設予定の木造3階建てにとっては非常に邪魔なのだ。
危険であると共に、見た目もゴチャゴチャしていて感じが悪い。

さて、9/30に我が家の近辺で午前中に停電がある。東北電力のチラシがご近所に配られた。
時間は、午前 9時から11時半までの 2時間半だ。
工事が終わると、高圧6000Vの 3本と NTT の1本しか残らなくなる。9本から4本へとスッキリだ。
ご近所の皆さん、私のわがままの為に、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
と言っても、我が家の為の停電だとは誰も気付くまい。ムフフフ・・・

(09/24)

カネソウ ESMP-1-75

注文していたルーフドレンが届いたと連絡があったので、金物屋に取りに行って来た。
我が家の現場監督である私は、工事の進捗状況に応じて、工事の段取りや打合せは勿論、
金物の発注から取付けまで、細かな仕事まで全てやらなくてはいけない。思ったより大変なのだ。

そこで問題です。上の「ルーフドレン」は、次のうちどれでしょう?
 1.鋳物・樹脂コーティング処理(¥4,400)
 2.アルミ製(¥5,500)
 3.ステンレス製(¥28,000)

写真では、見るからに樹脂コーティングなど施されていない。するとアルミかステンレスだ。
アルミの銀色とステンレスの銀色・・・、むむっ、これは見るからにステンレスの銀色だ!
と言う訳で、馬鹿みたいにお高い、このステンレス製のルーフドレンを 2つ購入しました。
と言っても¥28,000は定価で、実際の値段は 0.65掛けで¥18,200と非常に安かった。
ドレンが 10ヶ所もあれば安い方にしたが、我が家は 2ヶ所しかないから・・・
しかし、ステンレスのドレンは美しいねえ、渋いねえ、やっぱりステンレスで正解だな。

(09/26)
我が家の工事の木工事担当(長瀬建築)に『建材の数量を教えてくれ』と言われた。
長瀬建築は、うちの親父さんの従兄弟で、いわゆる我が家の親戚の大工さんだ。
だが、未だに設計図面が未完成状態の私が、建材の数量など拾っている訳がない。
実は今週末(9/27・28)に、長瀬建築が建材を買っている建材店で「安売り」をするらしい。
その時に建材を注文しておけば、普段より安く建材が買えるらしいのだ。
安く建材が・・・、そんな事を言われれば、寝ないで建材を拾うしかあるまい。

長瀬建築に、何処の建材店から買っているのか訪ねると「荒木建材店」だと言う。
荒木建材店?・・・、むむっ、私が三橋設計時代に、設計監理を担当した建材店だ。
当時の社長さんだった故・荒木啓治さん、なかなかの人物だった。
建築にも、政治・経済・司法・行政にも明るい人だった。人間的にもいい人だった。

私は「クリナップ」の流し台が好きで、ず〜っと流し台はクリナップを使っていたのだが、
荒木建材店は「タカラ」の代理店をやっていたので、タカラの流し台を使う様になった。
荒木建材店の社屋には、タカラのショールームも併設されてあるのだ。
だが、荒木建材店と縁遠く成った今は、再びクリナップを使っている。バキッ!/(>_<;)
そう言えば、宮内庁御用達の「キッチンハウス」なんて流し台も、一度だけ使った事がある。
住宅の流し台一式 700万円也!流し台の扉は、河合楽器のピアノと同じ塗装だった・・・
その話しは置いといて、

当時、タカラのカタログを貰いに荒木建材店に行くと、たまに社長さんに出会ったりする。
すると
『おう伊藤くん、久すいなあ、まだ生ぎっだっけが・・・』などと言われた。
私も負けずに
『お陰様で・・・、社長さんより先には死ねませんよ・・・』などとお返し?
その社長さんが、何年か前に亡くなられたと、回り回って聞いていた。
お葬式にも行かず・・・、荒木社長にはいつまでも元気でいて欲しかった。
荒木社長!我が家の建材は、荒木社長の所から買わせて頂きます。南無阿弥陀仏・・・

と言う訳で、建材の数量を拾いました。内訳書(建材調書)も作りました。
明日、長瀬建築と一緒に社長の所の「建材フェア」に伺いま〜す。
天国の荒木社長!たぶん天国の荒木社長!我が家の建材を安〜くして下さい。バキッ!/(>_<;)

(09/27)

プレカット材搬入 アップ

10/1からの建て方に備えて、1階から 2階までの部材が、本日プレカット屋から届いた。
残りの 3階と屋根、羽柄材その他は、建て方の途中(10/2)に持って来てもらう事に成っている。
材料は全て KD 材(人工乾燥材)と集成材、木材加工は全て工場プレカットだ。
近頃ではハウスメーカーを中心に、プレカットが住宅建築の主流の様である。
今回の木造 3階建ての様な場合、材料の乾燥や仕口の加工を考えると、プレカットの方が安心出来る。

こんな事を言うと、大工さんに怒られそうだが、
大工さん任せにしていては、材料はグリン材(乾燥処理していない木材)を使われたり、
仕口の加工がイマイチだったり、接合部がいい加減だったりしないとも限らない・・・
自分としても、木造 3階建ての設計は今回が初めてなので、おっかなビックリな所も正直ある。
少しでも不安を解消する為には、やはり材料の十分な乾燥と工場プレカットだろう。
況してや、加工する大工さんが親戚の大工さんでは・・・バキッ!/(>_<;)

2Cs-400×75×4.5 & 2Cs-300×50×4.0

当初、車庫の 3間梁は、120×600の GLT(大断面集成材)を使おうと考えていた。
大断面集成材を使った住宅なんて、ちょっと自慢出来るな・・・、素人ではなく玄人相手にと思った。
ところがサイズが大きいので、規格外の集成材は納期が1ヶ月半掛かると言われた。
更に、その値段は1本12万円(加工費別)とも言われた。3間梁は3ヶ所、材料費だけで36万円也!
結局、貧乏人は軽量鉄骨梁で我慢する事にした。

この軽量鉄骨梁は、建築士会青年部で一緒の小内隆夫さん(小内鉄工所)にお願いした。
当初、軽量鉄骨梁は「2Cs-350×50×4.5」を 3セットで考えていたが、軽量鉄骨梁は揺れると言うので、
重い荷重を受ける梁はサイズをアップして「2Cs-400×75×4.5」を 2セット、
荷重を余り受けない梁は「2Cs-300×50×4.0」にサイズをダウンしてみた。
我が家の軽量鉄骨梁が、果たしてどの程度揺れるものなのか、ジツ〜に興味深い所だ。
今回のサーブの車庫建設工事は、実は私の「実験住宅」建設工事でもあるのだ。
参考までに、この軽量鉄骨梁 3セットの合計は12万ちょっと・・・、GLT の1本分の値段で済んだ(笑)。

さて、今日は午後から大工さんと一緒に、荒木建材店の「建材フェア」に行って来た。
建材フェアの期間中(9/27・28)に商談すると、普段より1割くらい建材が安く買えるらしい。
更に展示してある建材は、交渉次第で更に値引きも有り得ると言っていた。
和室の「床柱」と「天井板」は、現物を見て選ぼうと思っていたので、その場で選んで決めて来た。

床柱(黒檀-5寸貼り物)¥93,000、天井板(秋田杉貼杢合板-赤)¥11,500/坪、
天井板は¥13,500/坪の物とで迷ったのだが、¥11,500/坪の方で我慢した。
床柱は、黒檀の無垢が 80万円もしたので、貼り物で我慢するしか無かった(涙)。
槐(えんじゅ)の黒無垢の床柱も良かったのだが 11.5万円・・・、床柱に10万以上掛ける気はない。
私が昨日、2時間しか寝ないで作った建材調書は、今日・明日の建材フェアで忙しいと言う事で、
フェアが終わったら、単価を入れてファックスするらしい。私の怒りを買わない単価を願う!

(09/29)

土台敷き 外部足場組み

我が家の土台は「ヒバ」だ。土台の理想は「栗」なのだが、一般人には栗の土台などなかなか使えない。
ヒバと言えば青森、栗と言えば岩手、杉と言えば秋田・・・、山形と言えば何だろう?
 Q:ヒバの割には赤いんじゃないか?
 A:木口が黄色いじゃないか、赤いのは防蟻塗料を塗ったからだよ・・・

建築基準法改正に伴い、シロアリ駆除剤に「クロルピリホス」を使ってはいけない。使用禁止だ。
「ホルムアルデヒド」と共に、シックハウス対策の規制を受けた化学物質だ。
厚生労働省が指針を定めた化学物質は13種類、建築基準法で規制を受けるのは、その中の2種類である。
我が家の土台に塗ったのは「シラフルオフェン」とか言う防蟻塗料だ。コレは効くのだろうか?
まあ、ヒバ自体が防虫効果の高い木材だから、何でもイイだろう。

植物には外敵から身を守る為に、自己防衛で発散する「抵抗物質」がある。
有名な「フィトンチッド」と言う発散物質だ。フィトンは「植物」チッドは「殺す」らしい。
何ともまあ恐ろしい物質だこと・・・、だがソレは、人体にとっては有益な物質だったりもする。
森林浴がどうのこうのと言われるが、その正体はそのフィトンチッドらしい。

それは別にイイとして、建て方に備えて今日から外部足場を組みを始めた。先行足場って言うやつだ。
サーブの車庫は 3階建てなので、軒高 8.42m、最高の高さは10.98mにも成るからね。
作業を安全に進める為には「先行足場」が常識だろう。
我が家の現場のモットーは『安全第一、品質第二、生産第三』なのであ〜る。
私が清水邸をうろちょろしている間に、アッと言う間にココまで足場が出来てしまった。速い!
大工さんから『足場に階段はいらない』とか言われたそうだが、階段はいるだろう・・・
階段の無い足場なんて私は見た事がない。当然、付けて貰う事にした。現場監督は私なのだよ・・・

清水邸と我が家をうろちょろする合間を見て、尾花沢警察署にも行って来た。
建て方の時にクレーン車を使うのだが、クレーン使用に伴う道路使用の許可申請である。
そんな申請は「只」かと思ったら『¥2,200です』とか言われた。えっ?お金が掛かんのかよ。
更に、その場で許可を貰えると思ったら、3日くらい掛かると言われた。ブチッ!
 私 :『建て方は明後日からなんですけど・・・』
 警察:『申請は遅くても 3日前には出してもらわないと・・・』
 私 :『明後日の午前中までに出ませんか?』
 警察:『それじゃあ、明後日の午前中に取りに来て下さい。』

警察め〜、Mac & DUCATI ITO!をナメるんじゃあねえ! 私はポリースが嫌いなんだよ。
明後日は、許可が下りようが下りまいが、朝からクレーン作業をしちゃいます。バキッ!/(>_<;)

(09/30)

外線工事全風景  忍者

本日、9時から11時半まで、我が家の周りを「停電」にして電力の工事があった。
我が家の前の高圧線を残して、低圧線だけを撤去する工事だ。ご近所にはご迷惑をお掛けしました。
ブーム車が3台来て、5本の電柱をいじっていた。お陰様で我が家の前の電線がスッキリした。
スッキリしたのは我が家の前だけ、他は高圧線(3本)と低圧線(4本)と NTT がブラブラしている。
いや〜、我が家の「スッキリ工事」の為に、ご近所には大変申し訳ないなあ・・・

高圧線の高さは、電柱の所で13m、電柱間のたるんだ所で12mくらいと言っていた。
我が家の高さは、電線付近で約 9mなので、3mの余裕がある。まあ十分だろう。
だが、屋上で釣り竿などを振り回すと、高圧(6000V)に触れるので要注意だ。
と言っても、屋根の上で釣り竿を振り回す様な人間は、その時点で既に死んでいると思った方がいい。

東北電力に委託されて外線工事をしたのは、地元の桐井電気工業の外線部だ。
我が家の電気工事(内線工事)は、同じ桐井電気工業の内線部だったりする。
今日は「強風波浪注意報」が出ていて、風が結構強かった。それにも負けず、彼等はなかなかやる。
トランスが載っている電柱は 5人掛かりでやっていた。まるで忍者の様な電柱作業だった。

工事中、デジカメでパシャパシャ写真を撮ったり、工事責任者らしき人物に質問をしたり、
我が家の外部足場に登って、ブツブツ独り言を言ってみたりと、私の行動は妙に活発だ。
工事をしている人からは『何とも邪魔な見物人だ・・・』と思われた事だろう。
そう、私は邪魔な見物人なのだ。だが、この外線工事は私が依頼してやって貰っている工事だからね、
しっかりと、その工事を見届けておかないとねえ。

今日は外線工事の他に作業がない。実に静かだ・・・
だが、強風波浪注意報の風で、既存建物を養生しているブルーシートがバタバタする。五月蝿い。
こんな日は、まだ未完成の「我が家の図面」でも仕上げるとしよう。


建築確認済の表示

うっかりしていた事がある。建築確認済の表示をするのを忘れていたのだ。
建築確認は先月(8/26)に下りている。事前着工などはしていないので、別に問題は無かろう・・・
表示板を買いに行こうと常々思ってはいたのだが、ズルズルと伸びて今頃になってしまった。
確認表示板は、各市町村の建築担当課で売っている。値段は¥500/枚だった。
早速、マジックで書いて、現場の見易い所(足場の道路側)に取付けてみた。
KYLYN を太字で書いてみたが失敗だな。他と同じ太さで書いた方が、爽やかで良かった気がする。
元々上手い字でもないし、別にどうでもイイのだが・・・


9月編

Garage construction diary of SAAB/September 


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